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犬にマダニが寄生したらどうなる?危険な病気や駆除・予防法まとめ

犬を飼っていると、一度はノミやダニの被害に合ったことがあるという方が多いでしょう。犬に寄生する大型のダニであるマダニは危険な病原体を運んでいる可能性もあり、十分に注意が必要です。

ここではマダニに咬まれることが原因で発症しうる病気やマダニの駆除方法、予防策などをまとめてご紹介します。マダニ以外に気をつけるべきダニについても知っておきましょう。

犬にとって危険なマダニ

ダニには目に見えない1mm以下のものが多いですが、肉眼でわかるほどの大きさの大型のダニもいます。なかでも犬に寄生する大型のダニとして知られるのがマダニです。体長は未吸血でも3〜8mmほどあり、吸血をすると10倍ほどの大きさまで膨れ上がります。

マダニはノミと同じように犬の体に寄生し、皮膚の炎症などの症状に加えてさまざまな病気の原因となることもある危険なものです。犬の皮膚にしっかり食い込むように咬みつくので、無理に取るとマダニの口が残ってしまう可能性があります。

マダニに寄生されないように予防することが一番ですが、もし寄生してしまった場合は適切な方法で駆除することがとても大切です。

犬に寄生するマダニはどこにいる?

マダニは草むらや公園、河川敷、庭など屋外のいたるところに生息しており、寄生する動物が来るのを待っています。3〜4月頃から増えはじめ、10〜11月頃が本格的な活動期になるとされていますが、冬季も寄生される可能性はあるのでマダニ予防は年間を通して行いましょう。

犬だけでなく人にも寄生するので、散歩やレジャーなどで草むらに入るときは肌の露出を抑えたり虫除け剤を活用したりして、飼い主さんもできる限り予防することをおすすめします。

犬にマダニが寄生しているサイン

犬にマダニやノミが寄生すると以下のような症状やサインがみられることが多いです。愛犬にこれらの症状がみられたら、毛をかき分けてマダニやノミを探してください。

  • 体を掻いたり、前歯でチクチクと噛んだりする
  • 体を地面に擦りつける
  • 皮膚に炎症がある
  • 皮膚に赤くなっている部分がある
  • 毛に黒い粒のようなものがついている
  • 部分的に毛が薄くなっている

マダニが寄生しやすいのは犬の毛が薄いところです。これらの部位を重点的にチェックするとみつけやすいかもしれません。

  • 目や鼻の周り
  • 足の付け根
  • 足の指の間
  • 肛門の周り
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マダニが原因で起こる犬の病気と症状

マダニは犬に寄生して吸血するだけでなく、さまざまな病原体を運ぶことがあります。マダニに寄生されることで発症する病気やそれぞれの症状を簡単にみていきましょう。命の危険に関わる病気や人にも感染する病気もあるので、早く気付いて治療することが重要です。

  • 貧血
  • 皮膚炎
  • 犬バベシア症
  • ダニ麻痺症
  • 猫ヘモバルトネラ症
  • ライム病 など

貧血・皮膚炎

マダニは体がパンパンに膨らむまで寄生した犬の血を吸います。1匹のマダニでは問題がなくても多数のマダニに吸血されることで貧血症状になることもあるので要注意です。

また、マダニの唾液がアレルゲンとなり、皮膚炎をはじめとしたアレルギー症状を起こす犬もいます。

犬バベシア症

バベシア原虫を保有するマダニに咬まれると、犬バベシア症という病気を発症し、貧血や発熱、食欲不振などさまざまな症状を引き起こす可能性があります。治療が遅れると死に至ることもある危険な病気です。

ダニ麻痺症

マダニのなかには唾液に毒性物質を含んでいるものもいます。そうしたマダニに寄生されると、体に神経毒を注入され運動機能の障害を引き起こします。ふらふら歩いたり、顔面筋の弛緩、嚥下困難などの症状がみられたら要注意です。

人にも感染する病気

犬だけでなくマダニから人に感染する危険な病気もあります。愛犬のマダニ予防だけでなく、飼い主さんも咬まれないように注意しましょう。咬まれたときは病院で処置してもらってください。

  • SFTS
  • 日本紅斑熱
  • ライム病

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることで感染する病気です。6日〜2週間の潜伏期を経て、嘔吐・下痢・発熱・食欲低下などの症状がみられます。悪化すると意識障害や出血症状なども起きます。

マダニに直接咬まれるだけでなく、SFTSウイルスに感染した犬や猫に咬まれて発症した事例も。有効な薬剤やワクチンがないため、マダニや野生動物に咬まれないようにしっかり予防することが大切です。

日本紅斑熱

春から初冬にかけて発症例が増える病気です。病原体を保有するマダニに咬まれることで感染し、高熱や倦怠感、発疹の症状が出ます。

マダニに咬まれたあと2〜10日後に風邪のような症状がみられたら、早めに病院に行って抗生物質で治療してもらってください。発見と治療が遅れて死亡した例も報告されています。

ライム病

ライム病はマダニから犬や人などに感染する病気です。犬に感染すると神経症状や食欲不振などの症状がみられ、人の場合は皮膚症状、神経症状、関節炎などの症状がみられます。抗菌薬による治療のあともライム病後症候群と呼ばれる症状が半年以上続くことも。

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犬の寄生虫の種類や症状は?予防法・対処法も解説

愛犬にマダニがついた時の対処法

犬に寄生したマダニはセメントのような物質で皮膚にしっかりと咬みついており、簡単には取れません。無理に引き抜こうとすると、マダニの体液が逆流したり、口の部分だけが皮膚内に残ったりして病気や皮膚炎のリスクを高めてしまいます。

犬にマダニが寄生しているのを発見したら、動物病院で薬剤を使って駆除してもらうようにしましょう。マダニがついて48時間以内に駆除できれば、感染症などになる可能性はほとんどないといわれています。

自分で駆除する方法

もし動物病院があいていない場合は、先の細いピンセットでマダニの口の部分を挟んで抜き、傷口をしっかり消毒します。その際、マダニを潰してしまわないよう十分に注意してください。マダニ駆除専用のピンセットも販売されています。

犬のマダニ予防・対策

マダニに寄生されるとさまざまな病気を発症するリスクがあるので、寄生されないように予防することがとても重要です。マダニやノミの予防薬はスポットタイプやスプレータイプ、飲み薬など多くの種類があるので、獣医師に相談して愛犬に合ったものを使用してください

外出時はあまり草の生い茂ったところに行かないようにしたり、犬に服を着せて皮膚の露出を抑えたりしましょう。マダニがついたときにみつけやすいよう白っぽい色の服がおすすめです。

散歩の後にはコームを使って犬の体についた害虫やゴミを取り除いてください。家の庭では草を伸ばしっぱなしにせずよく手入れし、有機物のごみなども置かないようにしてマダニが生息しづらい環境を作ることも効果的です。

マダニ以外に犬に寄生するダニは?

犬に寄生するダニのなかにはマダニの他にも複数の種類が存在します。以下の3つは犬に寄生することが多いとされるダニの例です。

  • イヌセンコウヒゼンダニ
  • イヌミミヒゼンダニ
  • ニキビダニ

イヌセンコウヒゼンダニ

イヌセンコウヒゼンダニは犬の皮膚にトンネルをつくって寄生します。トンネル内でこのダニが出した糞や分泌物は激しいかゆみの原因に。イヌセンコウヒゼンダニによって伝染する病気は疥癬症(かいせんしょう)と呼ばれます。

予防には愛犬の飼育環境や皮膚を清潔に保つことが大切です。治療にはセラメクチン、イベルメクチン、ドラメクチンなどの駆虫剤を使います。

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イヌミミヒゼンダニ

イヌミミヒゼンダニは名前の通り主に犬の耳に寄生するダニで、耳ヒゼンダニ感染症そして外耳炎の原因に。犬の耳にこのダニが寄生してしまうと耳から黒い垢が出てきたり、耳からきつい臭いがしたりします。

感染予防には犬の耳を綺麗に保つことが重要ですが、耳掃除のしすぎはかえって逆効果となることがあるので要注意です。耳の入り口にたくさん毛が生えている犬種は、ダニの繁殖に気づきにくいので、必要に応じてトリミングしてもらいましょう。

ニキビダニ

ニキビダニは常に犬の皮膚に存在しているダニですが、このダニが過剰に増えてしまうことでニキビダニ症(毛包虫症)を引き起こします。主な症状は顔や頭、四肢などのフケや脱毛です。

原因は外科手術や免疫抑制剤の服用、ホルモン失調などさまざまです。皮膚のバリア機能が未発達な子犬も発症することがあります。

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マダニは予防と早期治療が大切!

犬に寄生するマダニについてご紹介してきましたがいかがでしたか?マダニはノミに比べて大きく、肉眼でもみつけやすいです。愛犬にマダニがついているのを発見したら、早めに動物病院に連れて行って適切な方法で駆除してもらってください。

愛犬がマダニに咬まれたことがないという場合も、日頃からブラッシングや定期的なシャンプー、ノミ・マダニ予防薬などで予防・対策することもお忘れなく。