犬に炭酸水を飲ませても大丈夫？炭酸風呂の効果についてもご紹介

近年日常的に水の代わりに飲む人も増えてきた炭酸水。人間と同じよう愛犬にも炭酸水を飲ませてもいいのだろうか？と気になる飼い主さんもいるかもしれません。

ここでは、犬に炭酸水を飲ませていいのか？どのようなデメリットがあるのか？などをまとめてご紹介します。炭酸水を飲みすぎることでリスクの高まる病気についても知っておきましょう。炭酸シャンプーやお風呂は嬉しい効果も期待できます。

Table of Contents

犬が炭酸水を飲むのはNG？

すっきりとした清涼感を感じられ、癖になるためよく炭酸水を飲んでいるという方は多いでしょう。炭酸水は犬にとって有害となる物質は含まれていないので、絶対に飲ませてはいけないということはありません。

ごく少量飲ませるくらいであれば問題はないとされていますが、普段の水の代わりに炭酸水を与えるのは危険です。炭酸水と似たもので炭酸飲料と呼ばれる飲み物もあります。炭酸飲料には砂糖や着色料など犬にとって好ましくない原材料が含まれているため、少量でも与えないようにしてください。

犬によって炭酸水を好むかどうかは異なりますが、もし愛犬が炭酸水を喜んで飲むという場合も与えすぎには十分注意しましょう。

炭酸水は人間にとっては疲労回復、整腸作用、肩こり・冷えの解消などの効果が期待できるとされていますが、愛犬にとってはどうでしょうか？犬に炭酸水を飲ませるメリットと知っておくべきデメリットをご紹介します。

愛犬に炭酸水を飲ませるメリットは、残念ながらほとんどありません。いつもの水とは違った食感で、興味を持ち、炭酸水をあげると喜ぶというワンちゃんもいるかもしれません。しかし、デメリットの方が多いので炭酸水は飲ませないことをおすすめします。

炭酸水には犬にとって有害な物質は含まれていませんが、たくさんの量を与えることで胃を刺激したり、体内にガスが溜まったり、下痢になったりする可能性があります。

愛犬に炭酸水を飲ませすぎると以下のような病気の原因になることがあります。少量だから問題ない、と継続して愛犬に炭酸水を与えないようにしましょう。

市販の炭酸水の多くはミネラルウォーターに近い成分となっており、ミネラルやカルシウムを含んでいます。これらを犬が摂取しすぎると尿路結石の原因となることも。

犬は人間のようにゲップをしてお腹に溜まった炭酸ガスを出すことができません。たくさんの炭酸ガスがお腹に溜まることで、胃捻転などの危険な症状を引き起こす可能性もあります。

ミネラルウォーターの炭酸水にはナトリウムが含まれていることが多いです。ナトリウムの過剰摂取は血圧の上昇を引き起こし、心臓や腎臓に負担をかけることになります。

炭酸シャンプーや炭酸風呂は冷え性の解消や毛穴の汚れを取り除く効果があるとして使われることがあります。

犬にとってはどのような効果があるでしょうか？ここでは愛犬に炭酸シャンプーや炭酸風呂を使うことの効果をみていきましょう。

犬の炭酸風呂に使われるのは炭酸水ではなく、炭酸泉と呼ばれるものです。炭酸泉のお湯には炭酸ガスが1000ppm以上溶け込んでいます。

愛犬を炭酸風呂に入れることで期待できる効果は以下のようなものです。

炭酸泉は重曹などを使って自分で作ることもできますが、ペット用炭酸泉入浴剤といった商品も販売されているので、ぜひご活用ください。タブレット状の入浴剤をお湯に入れるだけで、簡単に炭酸風呂にすることができます。

飼い主さんにとっては健康や美容面で嬉しい効果が期待される炭酸水ですが、愛犬にとってはほとんどメリットがありません。デメリットが多く、病気の原因となることもあるので、特別な事情がない限り炭酸水を飲ませることがないようにしましょう。

炭酸シャンプーや炭酸風呂はペットサロンでも使われることがあり、犬にとって嬉しい効果もたくさんあります。市販の入浴剤などを活用し、愛犬を炭酸風呂に入れてあげるのもいいかもしれませんね。