愛犬に生肉を与えてもいい?無添加だから安全性が高い?など、愛犬に生肉のドッグフードを与える際に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。
生肉のドッグフードにはメリットもありますが、注意すべき点も多いので事前によく調べ、安全性の高い商品を選びましょう。与える時の注意点も要チェックです。
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愛犬に生肉のドッグフードを食べさせても大丈夫?
愛犬に生肉のドッグフードを与えたい場合、新鮮で与える肉の種類や部位、与え方などによく気をつければ食べさせても大丈夫です。生肉にはバクテリアや寄生虫、その他の病原体などが含まれており、これらは調理の過程で加熱することで死滅します。
ドッグフード用に特別に処理された生肉であれば、感染するリスクは低いですが、スーパーで買った加熱用お肉または生肉をそのまま与えるのは危険です。
生肉のドッグフードは与えるべきでないという獣医師もおり、安全性を考えると自信を持っておすすめできるわけではありません。しかし、メリットもあるので十分注意をして安全に与えられるのであれば、愛犬の食事の選択肢のひとつに考えてもいいでしょう。
何歳から生肉を与えていい?
生まれて間もない子犬は母乳で育ち、徐々に離乳食へと移行していきます。生後2か月頃には乳歯が生え揃い、固形物を噛んで食べることも可能に。
生肉はこの頃から与えても大丈夫ですが、子犬のうちは栄養バランスのとれた子犬用の総合栄養食をメインに与えることが重要です。
犬用の生肉を与える場合は、商品に記載の対象年齢に従い、最初はほんの少量ずつ様子をみながらにしましょう。
ドッグフードのふやかすのはいつまで?正しい与え方を徹底解説愛犬に生肉のドッグフードを与えるメリット
生肉のドッグフードのメリットは主に以下の5つです。加熱調理は食材に含まれる病原体を死滅させるのに役立ちますが、栄養も破壊してしまうことがあります。
- 加熱されると破壊されやすい酵素やビタミン類がそのまま摂取できる
- 犬にとって加熱した肉より生肉の方が消化しやすい
- 生肉には動物性たんぱく質が豊富に含まれている
- 少量で効率良く栄養を摂取できる
- 無添加なので、添加物によるアレルギーの心配がない
個体差はありますが、生肉を好み、ドライやウェットタイプのドッグフードより喜んで食べる子が多いといわれています。
愛犬に安心して生肉のドッグフードを与えるには?
愛犬のドッグフードに生肉を選ぶ場合、スーパーなどで買うのではなく、必ずペット用の生肉を販売しているお店を利用してください。オンラインショップやペットショップなど、安全性が高く信頼できるところを選びましょう。
購入の際は店員さんやお店に問い合わせ、安全な与え方、保存方法などもしっかり聞くことをおすすめします。実際に利用した方のレビューなども参考にするといいかもしれません。無添加の場合、賞味期限が短いので購入する量はよく考えてくださいね。
<販売されている犬用生肉の例>
・鹿肉
・馬肉
・牛肉
・鶏肉
ドッグフードの生肉は鹿肉や馬肉の商品が多いです。鹿肉は牛肉や豚肉に比べて低カロリー、低脂肪、高タンパクなのが特徴で老化防止や皮膚・被毛の健康維持、脳の活性化などにも効果的なので、シニア犬にもおすすめです。
馬肉も鹿肉と同じく、低カロリー、低脂肪、高タンパクで牛肉や豚肉に比べて寄生虫がつきにくいとされています。馬肉の生肉は比較的安全性が高く、人が食べることもありますね。
馬肉も鹿肉もアレルギーリスクが低いので、牛肉や豚肉にアレルギーがあるワンちゃんも問題なく食べられることが多いです。
犬用生肉を使ったトッピングのレシピ
愛犬に生肉を与える際は、生肉のみでなく、総合栄養食のドッグフードにトッピングする形で食事に追加しましょう。トッピングも生肉だけでなく、新鮮な野菜や果物などを混ぜてビタミンやミネラルを摂取できるようにすることをおすすめします。
<材料>
・犬用生肉 50g
・野菜(キャベツ、人参、ピーマンなど)30g
犬用生肉を解凍し、ミンチ状にする
野菜を適当な大きさに切り、フードプロセッサーにかける
生肉とペースト状になった野菜を混ぜ、ドッグフードにトッピングしたら完成
野菜はペースト状にしなくてもいいけど、消化しやすいように小さめに切ってね!味を変えたい時は少量のチーズを入れるのもおすすめ!
愛犬に生肉のドッグフードを与える時の注意点
愛犬に生肉を与える際に最も注意しておかなければならないのが、安全性です。信頼できるお店からドッグフード用の生肉を買ったとしても、不適切な方法で準備をするとその安全性を下げてしまうかもしれません。
以下のことに注意して愛犬に与える準備をしましょう。
- ドッグフードを入れる食器やスプーンなど使うもの全てを清潔にする
(ステンレスやガラス製のものが良い、生肉以外を与える時には別の食器を使う) - 生肉を準備する前後にしっかりと手を洗う
- 冷凍されたお肉の解凍に電子レンジを使わない
(密閉容器のまま冷蔵庫で解凍) - 一度解凍した生肉を再度冷凍しない
(なるべく早く使い切ること) - 愛犬が食べ終えたら食器をよく洗う
- 愛犬の唾液や糞には危険なバクテリアが含まれている可能性もあるので、顔を舐めさせるのは避ける
(手も舐められたら洗うこと)
生肉のドッグフードは安全性に注意して与えよう!
生肉のドッグフードについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?生肉は加熱しないからこそ、酵素やビタミン類をそのまま摂取することができますが、加熱によって死滅する病原体のリスクには注意が必要です。
愛犬に生肉を与える時は必ず犬用の生肉を購入し、各商品の与え方や保存方法をしっかり守るようにしてください。初めてお肉を与える場合は生肉ではなく、加工されたお肉製品から与えてアレルギーなどないか様子をみてみることをおすすめします。
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