愛犬のドッグフードを新しいものに切り替えたら下痢になってしまったという飼い主さんは少なくないでしょう。犬が下痢をする原因は様々ですが、切り替え方を工夫することで下痢のリスクを下げることができます。
ここではドッグフードの切り替え方や下痢になったときの対処法、ドッグフードが合わないときの症状や解決策などをまとめてご紹介します。
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ドッグフードを切り替えるのはどんなとき?
犬を飼っていると少なくとも数回はドッグフードを切り替える必要のあるタイミングがきます。まずはどのタイミングで、どのような理由でドッグフードを切り替えるべきなのかをチェックしていきましょう。
子犬から成犬、成犬から老犬へとライフステージが変わると、必要となる栄養素の割合も変化していきます。子犬のとき与えたドッグフードをとても気に入っているからといってそのまま与え続けると肥満の原因になることも。
子犬のときは急速に体が大きくなっていくので、子犬用ドッグフードは栄養価が高く高カロリーなのが特徴です。老犬になると食が細くなることも多いので、消化しやすく少量でも栄養が取れるものに切り替える必要があります。
愛犬が痩せすぎたり、太りすぎたりしたときには、それぞれに合ったドッグフードに切り替えましょう。病気の場合は獣医師のアドバイスで療法食に切り替える可能性もあります。
アレルギーを発症したときはグレインフリーやグルテンフリーのドッグフードなどアレルゲンが含まれないものに切り替えてください。
食の好みが変わるのは老犬によくあることです。味覚や嗅覚が衰えることで嗜好性が高くなり、今まで食べていたドッグフードを急に食べなくなることがあります。
ドッグフードを別のものに切り替えたり、トッピングをしてあげたりして食欲が戻るように工夫してあげましょう。
ずっと同じドッグフードはアレルギーになるってホント?メリットデメリットは?ドッグフードの切り替えで下痢になる理由
ドッグフードを切り替えたときに下痢になるワンちゃんもいます。これは急に新しいフードに切り替えることで胃腸が過敏に反応して、消化不良を起こすことが原因です。
また、新しいドッグフードに含まれる原材料にアレルギー反応を起こしていることもあります。下痢以外にしきりに体を掻いたり、皮膚が赤くなったりしてる場合はアレルギーの可能性も疑ってください。
ドッグフードの切り替え以外の理由も
ドッグフードを切り替えたこと以外にも下痢には以下の原因が考えられます。
- 拾い食いや誤飲(玉ねぎやネギ、にんにくなどを食べたことによる中毒)
- 食べ過ぎ・水分の取り過ぎ
- 細菌やウイルス感染、寄生虫(寄生虫は子犬によく見られます)
- 急激な温度変化(冷たい水やご飯でお腹が冷えるのにも注意)
- ストレス(強い恐怖など)
- 病気(小腸のリンパ腫や腺癌など)
散歩中やキッチンでの拾い食いや小さなおもちゃ・部品などの誤飲には十分注意してね!
愛犬に負担をかけないドッグフードの切り替え方
ドッグフードを切り替えるときに下痢にならないようにするためのポイントは、時間をかけて少しずつ新しいドッグフードに慣らしていくことです。
1日で一気に切り替えるのではなく、1〜2週間かけて徐々に新しいフードへ切り替えていきましょう。最初は現在与えているドッグフードにほんの少量新しいドッグフードを加えて与えます。
アレルギー症状(下痢・嘔吐・皮膚炎など)がないかを確認し、問題がないようであれば新しいドッグフードの割合を増やしていってください。お腹が弱いワンちゃんはより長い期間をかけて切り替えることをおすすめします。
アレルギーが疑われる場合は切り替えるのをやめて、アレルゲンを特定する検査を受けよう!
下痢になったときの対処法・注意点
ドッグフードを切り替えたときに下痢になったときの対処法や注意点をご紹介します。犬が新しいドッグフードを食べて軟便や下痢になることはよくあることなので、あまりにひどい場合や何日も改善しない場合以外はそこまで心配する必要はありません。
下痢をしているときは胃腸に負担がかかっているので、1日絶食して様子を見てください。その際脱水症状にならないよう水分はとらせるようにしましょう。
冷たい水じゃなくて常温の水にしてね!
一度今までのドッグフードに戻してみて、症状が改善するようであればなんらかの理由で新しいドッグフードが合わないことが考えられます。
2つのドッグフードの原材料を比べてアレルゲンの可能性のある原材料がないか確認しましょう。アレルゲンがわかれば、その原材料が含まれない別のドッグフードに切り替えてください。
新しいドッグフードがうまく消化できていない可能性もあります。消化吸収に良い食材を選んだり、ふやかして消化しやすいように工夫したりしてあげましょう。
なかなか体に合うドッグフードがなく、頻繁に下痢をしてしまうというこには腸内環境を整えるサプリメントを活用するのもおすすめです。ただし、与える前に獣医師に相談するようにしてください。
こんなときは獣医師に連絡!
消化不良による下痢であれば上記のような対処法で改善することがほとんどですが、ひどい下痢や何日も続く下痢の場合は危険な病気が潜んでいる可能性もあります。
危険なものを拾い食いや誤飲したときなども獣医師に連絡し、アドバイスをもらったり検査や適切な処置を受けたりしてください。
ドッグフードが合わないときの症状
新しいドッグフードが合わないときは下痢以外にも様々な症状が出ます。毛艶が悪くなったり、目やにや涙やけがひどくなったり、体臭がきつくなったりすることで異変に気付く飼い主さんが多いです。皮膚炎になったときは食物アレルギーを疑います。
ドッグフードが合わないときの対処法
ドッグフードが合わないときの対処で一番簡単な方法は元のドッグフードに戻すことです。ただし、ライフステージの変化などで切り替えが必要な場合は、同じメーカーのものや原材料が近いものを選ぶといいでしょう。
アレルギーの可能性が疑われるときは、なるべくアレルゲンとなりうる原材料や添加物が使われていないドッグフードを選んでください。
アレルギー対応のドッグフードも合わないときは、一度動物病院で内臓に異常がないか検査してもらうことをおすすめします。食欲があって元気そうに見えても少しずつ体内で病気が進行している可能性もあります。
お腹が弱いワンちゃんにおすすめのドッグフード
お腹が弱くてよく下痢をするワンちゃんには消化吸収の良いドッグフードを選ぶ必要があります。犬は穀物を消化するのが苦手といわれているので、穀物の割合が少ないものもしくはグレインフリーやグルテンフリーのドッグフードがおすすめです。
また、ドッグフードに使われている添加物が合っていないこともあるので、化学添加物を使用していないものやヒューマングレードと表示のある安全性の高いものを選ぶのもおすすめです。
乳酸菌やオリゴ糖を配合しているドッグフードは腸内環境を整えるのに効果的です。いくつかのメーカーがお腹の弱いワンちゃん向けのドッグフードを販売しているのでチェックしてみてください。
【超重要】愛犬に合ったドッグフードの選び方!与える際の6つの注意点とは?ドッグフードの切り替えは慎重に!
ドッグフードを切り替えると下痢をしたり、アレルギーを発症したりと様々な症状が出ることがあります。1〜2週間かけて徐々に切り替えることで胃腸への負担を減らし、下痢になるリスクを下げることが可能です。
アレルギーが理由でドッグフードが合わないときは、アレルギー対応のドッグフードに変えて様子をみましょう。下痢や皮膚炎の症状が何日も続く場合は必ず獣医師に相談してくださいね。