魚の調理や食事をしていると犬がほしそうに見てくる、という経験のある飼い主さんは多いのではないでしょうか。犬はお肉が好きというイメージがありますが、魚が大好きなわんちゃんもたくさんいます。
栄養たっぷりの魚は犬にとっても嬉しい効果が期待できる食材です。ここではそんな魚を使った簡単なおやつレシピを厳選してご紹介します。与えてはいけない魚や調理の注意点も要チェックです。
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愛犬に魚を与えるメリット・デメリット
犬に魚を使った手作りおやつを与える際に気になる、メリットとデメリットをご紹介します。デメリットも知って、安全におやつを楽しんでもらえるようにしましょう。
魚には犬にとっても必要な栄養素が豊富に含まれています。少量でもたんぱく質やカルシウム、タウリンなどを摂取することができ、健康維持や病気予防の効果も。
魚に含まれるDHAは脳の働きを活発にする効果や皮膚を健康に保つ効果が期待できるため、高齢犬の認知症予防のために与えているという飼い主さんもいます。
栄養面でメリットのある魚ですが、どんな魚でも与えて良いというわけではないので、犬が食べられる魚、食べられない魚については事前に確認しておく必要があります。
犬に初めて魚のおやつを与える場合は、アレルギーの症状がでる可能性もあるので少量ずつ与えてみるようにしてください。また、アニサキス食中毒やヒスタミン食中毒を引き起こす可能性もあります。
新鮮な魚を使い、生の状態で常温で放置することがないようにすること、しっかりと加熱することが大切です。また、魚の小骨を取り除かず与えると喉や内臓に刺さってしまうことがあります。
犬に与えても良い魚介類例
犬に与えても良い魚は割と多く、新鮮なマグロなどは生で与えることもできますが、食中毒のリスクを下げるためにも70度以上でしっかり加熱するようにしましょう。
- 鮭
- マグロ
- さんま ※小骨に注意
- あじ ※小骨に注意
- サバ
- 鱈
- 鯛
犬に与えてはいけない・避けた方が良い魚介類
以下は犬にとって塩分が多すぎる魚や、消化が難しく下痢や嘔吐の原因となる魚介類です。少量であれば与えても良いものもありますが、手作りする場合は避けましょう。貝類のおやつは市販品でみつけることができます。
- うなぎ
- ししゃも
- イカ・タコ
- 海老
- カニ
- しらす
- 貝類 ※食べても大丈夫なものもあるが、手作りおやつでは避けたほうが良い
- ぶり ※茹でて脂を落としてから少量であれば与えても良い
魚を使った犬の手作りおやつ<鮭>
低カロリーで消化吸収の良いたんぱく質、必須脂肪酸などの栄養素を豊富に含む鮭は、犬のおやつにもとてもおすすめの魚です。骨なしのものを購入すれば、調理も楽々。
塩鮭、鮭フレーク、スモークサーモンは塩分が多すぎるので生鮭を選ぶこと。皮も与えて大丈夫ですが、加熱して小さく切って与えましょう。
犬のおやつジャーキーといえば、ささみをはじめとしたお肉が定番ですがお魚を使ったジャーキーも簡単に作れ、犬も喜びます。フードドライヤーがある方はオーブンの代わりにフードドライヤーでじっくり乾燥させるのもおすすめです。
<材料>
・生鮭 1切れ
生鮭の骨を取り除き、薄く切る
(皮は剥いでおき、一緒に加熱する)
180度に予熱したオーブンで15分、キッチンペーパーで鮭の油を拭き取り、裏返してさらに15分加熱
表面が乾燥したら、しっかりと冷まして完成
マグロで作っても美味しいよ!
鮭と卵を使った栄養たっぷりの手作り雑炊レシピ。少量をおやつにしたり、食欲がないときにご飯の代わりにしたりして与えましょう。
<材料>
・生鮭 1/2切れ
・卵 1個
・ご飯 1/3カップ
鮭を焼き、皮と骨を取り除いて細かくほぐす
200ccの水を沸騰させ、鮭とご飯を入れる
最後に溶いた卵を回し入れ、卵に火が通ったら完成
魚を使った犬の手作りおやつ<マグロ・ツナ缶>
頭の働きをよくするDHAや鉄分、良質なたんぱく質、ビタミンなどを豊富に含むマグロは、市販のおやつにもよく使われている定番の食材です。ツナ缶は食塩・オイル無添加のものを選びましょう。犬用のツナ缶も販売されています。
お刺身用のマグロは生でも食べられますが、新鮮なものを少量だけ与えるようにしてください。
マグロと野菜を使い、生姜をほんの少し加えたほっと温まるスープ。生姜は犬の血行を促進し、免疫力をあげる効果が期待できます。チューブの生姜は添加物が含まれているので避け、無添加(生)の生姜をすりおろして使ってください。
<材料>
・マグロ 40g
・人参・キャベツ 少量
・生姜 小さじ1/4
マグロと野菜を食べやすい大きさに切り、生姜はすりおろす
300ccの水に生姜を入れ沸騰したら、マグロと野菜を入れて具材に火が通ったら完成
<材料>
・無添加水煮ツナ缶 1/2缶
・じゃがいも 小1個
・パセリ 少量
じゃがいもを茹でるかレンジで加熱し、マッシュする
無添加の水煮ツナ缶(汁ごと)とじゃがいも、パセリを混ぜて型を使ってかためたら完成
魚を使った犬の手作りおやつ<鱈>
冬の魚として知られ、鍋の具材として人気の高い鱈は、わんちゃんがアレルギー症状を引き起こすリスクの低い魚。
骨なしの切り身でよく販売されており、加熱するととても柔らかくなるので子犬や老犬のおやつ作りにもおすすめです。
塩鱈は塩分が多すぎるので生鱈を選ぶこと。アニサキスが付着していることもあるので必ず加熱して与えてください。
魚のすり身を使った鍋やスープの人気具材、つみれをミニサイズで作って犬のおやつにしましょう。ある場合はフードプロセッサーを使うのもおすすめです。
<材料>
・生鱈 1切れ
・片栗粉 大さじ1
・パセリ 少量
鱈の皮と骨を取り除き、包丁で細かくなるまで叩いたら片栗粉・パセリと合わせる
沸騰したお湯にスプーンで丸めて落とし、茹でたら完成
鱈の出汁をしっかり味わえる簡単な雑炊レシピ。ブロッコリーの他に人参やグリンピース、コーンなどの野菜を追加すると彩りも良く、様々な味や食感が楽しめます。
<材料>
・生鱈 1切れ
・ブロッコリー 1房
・ご飯 少量
鱈とブロッコリーを小さく切り、浸るくらいの水で茹でる
ご飯を入れて、さらに2〜3分煮込んだら完成
魚を使った犬の手作りおやつ<煮干し>
様々な料理で出汁をとるのに欠かせない煮干しは、多くの犬が好む魚のおやつの一つです。カルシウムが豊富に含まれており、犬の歯や骨の発達や健康維持に役立ちます。
人間用の煮干しは塩分が加えられていることが多いのでそのまま与えるのはおすすめしません。そのまま与えたい場合は犬用の煮干しを購入しましょう。
出汁をとるのに使った煮干しを活用した手作りふりかけのおすすめレシピです。おやつに混ぜたり、ドッグフードのふりかけにしたりしていつもとは違った味を楽しんでもらいましょう。
<材料>
・出汁をとった後の煮干し 適量
・鰹節 適量
煮干しは乾燥させておき、鰹節と合わせてフードプロセッサーで細かく砕いたら完成
魚は犬の手作りおやつにおすすめの食材!
魚を使った犬のおやつレシピをご紹介してきましたが、試したいレシピはみつかりましたか?魚には犬の健康維持や病気予防にも嬉しい栄養が豊富に含まれています。
与えてはいけない魚や食中毒のリスクを減らす調理方法などをよく確認し、安全で美味しい魚のおやつを作ってあげましょう!