犬のおやつにはミルク味やチーズ味のものが多くありますが、自宅にある乳製品を愛犬に与えても大丈夫なのかは気になるところ。愛犬が喜ぶので与えてしまっているという方もいるかもしれませんが、実は危険な可能性もあります。
ここでは犬に与えてもいい乳製品や与えるべきでない乳製品の例、乳製品や卵を与える際の注意点などをまとめてご紹介します。
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犬に乳製品を与えてもいい?
犬にヨーグルトやチーズなどの乳製品を与えてもいいか?という質問の答えは「注意を守れば与えてもOK」です。乳製品には犬が好む匂いや味のものが多く、食欲がないワンちゃんのおやつやご飯にも活用できます。
しかし、乳製品を食べたことで犬が体調を崩してしまうこともあるので注意が必要です。犬に与えてもいい乳製品、与えてはいけない乳製品をそれぞれチェックしていきましょう。
犬に与えてもいい乳製品
犬が食べられる乳製品には以下のようなものがあります。
- 無糖ヨーグルト
- 塩分の少ないチーズ
- 無塩バター
牛乳を飲むとお腹を壊してしまう犬は多いですが、それに比べてヨーグルトはお腹を壊すことが少ないといわれています。
加糖ヨーグルトも食べてはいけないということはありませんが、砂糖や添加物の摂りすぎにならないよう、愛犬に与える時は低脂肪・無糖のヨーグルトを選びましょう。
愛犬におすすめ夏おやつレシピ5選&冷たい市販おやつチーズが好きな犬は多く、食欲がないワンちゃんでもチーズをトッピングしてあげるとご飯をよく食べるようになることがあります。
塩分過多にならないよう、犬に与えるのは塩分少なめのモッツァレラチーズ・カッテージチーズ・リコッタチーズなどがおすすめです。
無塩バターには犬に有害な成分は含まれていないので与えても大丈夫です。手作りおやつなどで使うこともあるでしょう。ただし、バターを使わない犬用クッキーやケーキのレシピはたくさんあるので、あえて使う必要はありません。
<犬のおやつ>手作りクッキーおすすめレシピ9選!犬に与えてはいけない乳製品
犬に与えてはいけない・与えない方がいい乳製品には以下のようなものが挙げられます。個体差はありますが、愛犬を体調不良で苦しめることにならないよう、以下の乳製品は与えないでください。
- 牛乳
- 生クリーム
- 有塩バター
- 塩分の多いチーズ
- その他、加工品など
牛乳には乳糖(ラクトース)という成分が含まれており、この成分を分解するにはラクターゼという消化酵素が必要です。犬はこのラクターゼがごく少量しか分泌されないため、牛乳を飲むと下痢や消化不良などを引き起こしてしまいます。
個体差があり、牛乳を飲んでも平気というワンちゃんもいますが、もし与える場合は犬用ミルクにすることをおすすめします。
牛乳と同じように生クリームにも乳糖が含まれており、犬に与えると下痢や消化不良の原因になります。愛犬のケーキをデコレーションしたい場合は、水切りヨーグルトで代用しましょう。
【犬用手作りケーキ】誕生日にもおすすめな簡単レシピ9選パンに塗ったり様々な料理に使ったりする場合は有塩バターを使うことが多いと思いますが、愛犬にとっては少量でも塩分過多になりかねないので注意が必要です。愛犬のご飯やおやつで使う場合は無塩バターを選ぶようにしてください。
犬がチーズを食べることは問題ありませんが、塩分の多いチーズは与えない方がいいです。プロセスチーズ、ブルーチーズ、パルメザンチーズなどは塩分が多めなので避けましょう。
また、チーズのお菓子やおつまみなどには添加物が多く含まれていることがあるので犬に与えないでください。
牛乳やヨーグルト、チーズなどをベースにした加工品は砂糖などの甘味料、着色料、香料、保存料などが使われていることが多いので、犬に与えないようにしましょう。アイスクリームやアロエなどが入ったヨーグルトなどは犬に与えてはいけません。
犬に卵を与えてもいい?
卵は犬に与えても大丈夫です。ただし、生の卵白を大量に摂取すると病気のリスクが高まるので必ず加熱して与えてください。
また、常温で長時間放置していた生卵は食中毒の原因となる可能性があるので要注意です。犬に卵を与える際はゆで卵にすることをおすすめします。ゆで卵の場合も目玉焼きの場合も半熟にせず、しっかり加熱しましょう。
犬に乳製品や卵を与える時の注意点
愛犬に乳製品や卵を与える場合の注意点をチェックしておきましょう。犬が食べても問題がない食品でも与え方によっては危険となることがあるので、以下のようなことに注意してください。
牛乳をはじめとした乳製品や卵に対してアレルギーを発症するワンちゃんもいます。下痢や嘔吐に加え、かゆみや脱毛など様々な症状がみられることも。初めて与える時は特にごく少量ずつにしてアレルギー反応がないかよく観察しましょう。
アレルギーが心配な愛犬のおすすめおやつ12選!気を付けたい食べ物や選び方も解説乳製品や卵に限ったことではないですが、どんな食材も与えすぎには注意が必要です。バターなど脂質の多い乳製品は少量でもカロリー過多になる可能性があるので与える量には十分注意してください。
牛乳やヨーグルトなども少量なら問題なくても、与えすぎると下痢や消化不良を起こすことがあります。
卵のところでもご紹介したように、鮮度の落ちた卵や牛乳は犬に与えるにはリスクが高すぎます。必ず賞味期限や保存方法を守り、なるべく購入してすぐに使うようにしてください。
注意を守れば犬に乳製品や卵を与えても大丈夫!
犬に乳製品や卵を与えてもいいかと与える際の注意点などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?チーズやヨーグルトなどは犬が好むことが多く、愛犬の食欲がない時やご褒美のおやつに活用できます。
ただし、与える量や鮮度、塩分・カロリー過多などには注意しましょう。注意を守って、愛犬の喜ぶおやつにしてあげられるといいですね。
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