ミニチュアシュナウザーの飼い主さんやこれから家族に迎えようと考えている方必見!ミニチュアシュナウザーがかかりやすいといわれている病気を、原因や症状とともにご紹介します。
遺伝性の病気で予防が難しいものもありますが、飼い主さんが症状を知っておくことで病気の早期発見・治療に繋げられることが多いです。
ミニチュアシュナウザーの飼い主さんに知っておいてほしい6つの病気についてチェックしていきましょう。
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ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気①皮膚炎
ミニチュアシュナウザーは皮膚トラブルが多いといわれる犬種です。そのなかでも特に皮膚炎を発症するワンちゃんは多いので、飼い主さんは注意してあげましょう。
皮膚炎は症状から原因を特定することが難しいので、愛犬の皮膚に異常がみられたら動物病院でしっかり検査してもってください。
犬の皮膚炎の原因は花粉やハウスダスト、ダニなどを吸引すること、常在真菌のマラセチアが増えてしまうことなど様々です。皮膚の状態が悪いとマラセチアが異常に増え、マラセチア皮膚炎を発症していまいます。
皮膚炎になると体を痒がったり、皮膚が赤くなったりします。換毛期でないのに毛が抜けやすくなっている場合もよく皮膚の状態を確認してみてください。
ミニチュアシュナウザーの性格は?飼い方のポイントもチェックミニチュアシュナウザーがなりやすい病気②股関節形成不全
犬の股関節に異常がみられる股関節形成不全は、大型犬や超大型犬が発症することが多いとされる病気ですが、ミニチュアシュナウザーも発症することがあります。
股関節形成不全は遺伝的な原因で発症することが多いですが、一部環境的な要因で発症することもあるといわれています。
成長期に激しい運動をして関節に大きな衝撃や負担がかかったり、食生活が偏っていたりしないよう注意が必要です。肥満も関節に負担のかかる原因となるので、食べ過ぎや運動不足にも注意しましょう。
股関節形成不全では足を動かす時に痛みが感じられるので、歩き方に異常がみられます。代表的な症状には、腰をふるように歩いたり、うさぎ跳びのように後ろ足を揃えて走ったりする仕草が挙げられます。
痛みがひどい場合は運動することも避け、散歩に行きたがらなくなることも。座る時に横座りするようになる子も多いです。
ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気③クッシング症候群
犬の内分泌疾患(ホルモンの病気)のなかで最も発症例が多いのが副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)です。副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで、様々な症状がみられます。
クッシング症候群は下垂体や副腎の腫瘍が原因で発症します。多くの場合良性の腺腫ですが、まれに悪性腫瘍の腺癌も。また、ステロイド剤の長期投与が原因でクッシング症候群を発症することもあります。
クッシンッグ症候群の代表的な症状は多飲多尿です。愛犬がたくさん水を飲むようになり、頻尿の症状もみられたら検査してもらうことをおすすめします。
その他、左右対称に脱毛したり、皮膚が薄くなったりという症状も。お腹が腫れたように膨らんでくることもあります。
ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気④白内障
白内障はレンズの役割を果たしている水晶体が混濁してしまい、視覚に影響が出てくる病気です。
好発犬種にはトイプードル、柴犬、ゴールデンレトリーバーなどがよく挙げられますが、ミニチュアシュナウザーも発症することがあります。
白内障の多くは加齢や遺伝によるものです。その他には外傷や薬剤が原因となったり、糖尿病などと併発して発症することもあります。
犬が白内障になると目の中が白く濁ったようにみえます。また、暗い場所が見えにくくなるため夕方以降の散歩に行きたがらなくなるという傾向も。
さらに視力が落ちてくるとものにぶつかったり、触られた時に過敏に反応して驚いたりします。
ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気⑤膵炎
膵炎(すいえん)は食べ物を消化するのに必要な消化酵素をつくる膵炎に炎症が起こる病気です。
急性膵炎と慢性膵炎があり、ミニチュアシュナウザーやヨークシャーテリアは急性膵炎を起こしやすいといわれています。
犬の膵炎は原因不明の場合が多いです。しかし、高脂肪の食事や肥満、内分泌疾患(クッシング症候群や糖尿病、甲状腺機能低下症など)でリスクが高まるとも考えられています。
急性膵炎を発症すると、嘔吐や下痢、震えなどの症状がみられ、食欲不振になる子も多いです。
床につくと腹部に強い痛みを感じるため、伏せた状態でお尻だけ上げる体勢をとることもよく知られています。膵臓の炎症が悪化すると他の臓器にも影響が出て多臓器不全を起こすこともあります。
愛犬が膵炎に!祈りのポーズとは?症状や治療法・医療費まとめ【体験談】ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気⑥膿皮症
膿皮症は、細菌感染が原因で起こる皮膚疾患の総称です。主に犬の皮膚に常在するブドウ球菌が異常に増えた時に起こりますが、緑膿菌や大腸菌が原因となることもあります。
甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)などのホルモン異常や、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患によって皮膚のバリア機能に異常が起きることがあります。
その結果、皮膚の常在細菌が過剰に増えてしまい膿皮症に。これらの疾患でなくても、皮膚のバリア機能が未熟な子犬は発症することがあります。
膿皮症になると皮膚が化膿し、脱毛や色素沈着などを引き起こすことがあります。愛犬がしきりに痒がったり、フケが出たりすることで皮膚の異常に気がつく飼い主さんも多いです。
ミニチュアシュナウザーは皮膚病や膵炎に注意
ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?ミニチュアシュナウザーは皮膚トラブルになりやすいので、日々のお手入れや定期的なシャンプーで被毛と皮膚を清潔に保つようにしましょう。
また、急性膵炎の好発犬種とされているので嘔吐や下痢、食欲不振などの症状がみられたら早めに受診し、適切な治療を受けてください。