シーズーの飼い主さんやこれからシーズーをお迎えしようと考えている方必見!シーズーがかかりやすいとされている病気をご紹介します。
それぞれの病気の原因や症状を知り、病気の予防や早期発見に繋げましょう。
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シーズーがかかりやすい病気①膿皮症
毛が密集しており、放っておくとどんどん毛が伸びていくシーズーは、皮膚の病気に注意が必要です。
膿皮症は、細菌感染が原因で起こる皮膚疾患の総称です。主に犬の皮膚に常在するブドウ球菌が異常に増えた時に起こりますが、緑膿菌や大腸菌が原因となることもあります。
ホルモン異常(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)など)、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎など)が原因となり、皮膚のバリア機能に異常が起きることがあります。
その結果、皮膚の常在細菌が過剰に増えてしまい膿皮症に。これらの疾患でなくても、皮膚のバリア機能が未熟な子犬は発症することがあります。
膿皮症になると皮膚が化膿し、脱毛や色素沈着などを引き起こすことがあります。愛犬がしきりに痒がったり、フケが出たりすることで皮膚の異常に気がつく飼い主さんも多いです。
犬の抜け毛の原因と対策!換毛期のブラッシングが重要シーズーがかかりやすい病気②皮膚炎
シーズーは皮膚トラブルが多いといわれる犬種です。そのなかでも特に皮膚炎を発症するワンちゃんは多いので、飼い主さんは注意してあげましょう。
皮膚炎は症状から原因を特定することが難しいので、愛犬の皮膚に異常がみられたら動物病院でしっかり検査してもってください。
犬の皮膚炎の原因は花粉やハウスダスト、ダニなどを吸引すること、常在真菌のマラセチアが増えてしまうことなど様々です。皮膚の状態が悪いとマラセチアが異常に増え、マラセチア皮膚炎を発症していまいます。
皮膚炎になると体を痒がったり、皮膚が赤くなったりします。換毛期でないのに毛が抜けやすくなっている場合もよく皮膚の状態を確認してみてください。
犬のアレルギーの原因は何?症状や対処法まとめシーズーがかかりやすい病気③熱中症
シーズーやフレンチブルドッグ、パグなど”鼻ペチャ”と表現されることのある犬種は短頭種と呼ばれ、体温調節がしにくいとされています。暑い季節の散歩では熱中症に、寒い季節には低体温にならないよう注意が必要です。
犬の熱中症は体温調節機能が働かなくなり、長時間高体温のままになったり、脱水になったりすることで生じる病気です。
口を開き激しく呼吸する「パンティング」で体温を下げようとしますが、それがうまく体温が下がらないと熱中症になってしまいます。
熱中症になると以下のような症状がみられます。
- 体が熱くなる
- ハッハッと苦しそうに激しい呼吸をする
- よだれが増える
- 目が充血する
- 落ち着きがなくなる
シーズーがかかりやすい病気④角膜炎
シーズーのチャームポイントである大きな瞳は、傷つきやすくもあるので散歩中などに注意しておく必要があります。角膜炎は黒目を覆う角膜に炎症が起きてしまう病気です。
角膜炎の原因は目をぶつけたり、目にゴミが入ったりすることによる物理的な刺激のほか、白内障や緑内障など他の目の病気によるものもあります。
犬の角膜炎では以下のような症状がみられます。
- 白目が充血する
- 目をこする仕草をみせる
- 目の近くを触られるのを嫌がる
- 涙が増える
- 黒目が白っぽく見える
シーズーがかかりやすい病気⑤緑内障
緑内障は眼球の前眼房と呼ばれる部分に循環している液体(房水)が、うまく眼球の外に出ないことで眼圧が高くなってしまう病気です。多くは中年齢から高齢の犬でみられます。
シーズーの緑内障は、遺伝的な目の構造による原発性(げんぱつせい)と、眼球内の炎症や腫瘍から引き起こされた二次性(続発性)があります。
二次性の緑内障の原因となる疾患はブドウ膜炎や白内障、網膜剥離など様々です。
緑内障の症状には以下のようなものが挙げられます。
- まばたきが増える
- 白目が充血する
- 目をかく
- 瞳孔が開く
- 眼球が膨らんで大きくなる(牛眼)
シーズーがかかりやすい病気⑥外耳炎
シーズーのような垂れ耳や耳の中に多くの毛が生えているワンちゃんたち(トイプードルやミニチュアシュナウザーなど)は外耳炎に注意が必要です。
外耳炎は外耳道の形が変形したり、外耳道の自浄作用が低下することで発症する病気です。外耳炎の原因には構造的な問題のほか、耳ダニやマダニなどの寄生、アトピーや食物アレルギー、腫瘍などの疾患も挙げられます。
外耳炎を発症すると耳に痒みが出るため、耳をひっかいたり、地面にこすりつけたりします。外耳炎の犬の耳は脱毛や悪臭がする耳だれがみられることも。
音が聞こえづらくなって声かけへの反応が鈍くなる子もいます。重度になると頭を触られるのを嫌がったり、まっすぐ歩けなくなったりすることもあります。
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いかがでしたか?シーズーは被毛や顔の構造の特徴から、皮膚炎や熱中症、外耳炎などの病気にかかりやすい犬種とされています。
遺伝性のものもありますが、飼い主さんが注意してあげることで予防できるものも多いので、飼育環境を見直したり、日頃のスキンシップで異常がないか確認したりしてあげましょう。