何となく愛犬の元気がないときは、飼い主としても不安になりますよね。
特に天気が悪い日にぐったりしていると「もしかして犬も低気圧で頭痛に?」と思う方も多いかもしれません。今回は「そもそも犬に頭痛はあるのかどうか」ということをはじめ、頭痛である可能性が高い仕草や症状をご紹介します。
また、犬に人間用の頭痛薬を与えてしまった場合や万が一誤飲してしまった場合の対処法についてもお届けします。犬の頭痛に関するお悩みを抱えている方は、ぜひご覧ください。
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犬にも頭痛がある?
ご存じの通り、犬は言葉を喋ることができません。
そのため、どこか不調を抱えていてもそれが頭痛なのかどうなのかという判断は非常に難しいといえます。
ですが、海外の専門家からは犬にも頭痛があるという発表が数多くされています。
はっきりと犬に頭痛があるという証拠があるわけではありませんが、頭痛か、頭痛に近い症状は犬にもあると考えられています。
それではここから、犬の頭痛が原因と考えられる症状や仕草を見ていきましょう。
犬の頭痛と考えられる症状・仕草①頭を触るのを嫌がる
頭に痛みを感じている犬は、痛みのある部分を人間が触ることを嫌がります。
特に普段は頭を撫でられるのを好む犬が嫌がる仕草をするときは、頭痛を感じている可能性が高いといえるはずです。
ただしこの仕草は、頭痛だけではなく歯痛など別の原因がある可能性も。また、頭や耳回りに怪我をしている場合も嫌がっている場合があります。
嫌がっている理由がどんなものによるのかは注意深く観察する必要があります。
犬の頭痛と考えられる症状・仕草②頭をどこかに押し付けている
飼い主から頭を触られるのを嫌がる犬であっても、頭を自ら家具や床などどこかに押し付けている場合、その頭に痛みを感じている可能性があります。
人間も頭痛を感じた時に手で頭を抑えることもありますが、それに近い仕草や行動といえるでしょう。
ただ、頭痛だけではなく頭にかゆみなど何か違和感を感じている可能性もあります。
頭痛かどうか判断しづらいという時には、頭まわりの皮膚や毛に何か異常がないかをよく見てみると、その原因が分かるかもしれません。
ともあれ、普段はしない仕草であればあるほど何らかの不調が考えられますので、早めに獣医さんへ行くことをおすすめします。
犬の頭痛と考えられる症状・仕草③吐く
人間でもひどい頭痛の時には吐き気を伴うことがありますよね。
犬の場合でもそれは同様で、頭痛によって嘔吐する可能性もあります。車に乗っていたり特に何かを誤飲したわけではない場合はほかに頭痛と見られる症状や仕草がないか、よく観察する必要があります。
また、犬の嘔吐には頭痛の他にも胃腸など内臓に関する病気が隠されていることも。
犬が嘔吐した場合は、その嘔吐物がどういったものなのかをしっかり確認し動物病院へ正確に伝えることが重要です。
愛犬がドッグフードを吐く原因は?チェックポイントや対策まとめ犬の頭痛と考えられる症状・仕草④頭を低くしている
不調を抱えている犬が頭をあげないといった仕草をしている場合も、頭痛を感じている可能性があります。
特に何か警戒をする場面でもないのに頭を低くしてうなったり吠えたりしている場合は、首の不調の他、頭痛の可能性も。
頭をあげるよう促してもすぐに頭を低くするような仕草を見せた時には、頭痛を疑う必要もあります。
この仕草だけですぐに頭痛と決められるわけではありませんが、他の仕草や症状とも一致するようでしたら頭痛の可能性があるかもしれません。
犬の頭痛と考えられる症状・仕草⑤光を嫌がる
天気の良い日に散歩に誘っても付いてこない、窓辺やライトの近くを嫌がるなど「光」に敏感な対応を見せる犬も頭痛を抱えている可能性があります。
人間でも、頭痛がひどい時には強い光や明るい場所が辛いことがありますよね。
もちろん、夏の暑い時に外に出たがらなかったり外に何かがあって窓際を嫌がったりということはあるのでこの仕草だけで頭痛とは決められませんが、他の症状や仕草も出ているようなら、頭痛の可能性も考えられます。
さほど暑くもないのに暗いところにずっといる、といった場合はその他の仕草が出ていないかどうかにも注目してみてください。
犬の頭痛と考えられる症状・仕草⑥眠ってばかりいる
特別長い運動をしたり、環境の変化があったわけでもないのに愛犬がなかなか起きないという時には、頭痛に限らず何らかの不調を抱えている可能性があります。
また、眠る場所もにぎやかな場所ではなく静かな場所を探しているような仕草を見せる場合は、要注意。
普段以上によく眠る場合や元気がない場合は、食欲や便の様子など細かいところまでしっかりとチェックしましょう。
愛犬の元気がないのはなぜ?考えられる原因や対処法まとめ犬の頭痛と考えられる症状・仕草⑦いつもとは違うよだれが出る
犬の体調不良とよだれには、実は強い関係があります。
ご飯を待っているときや運動後、暑い日などの生理的なよだれであれば問題はありませんが、泡状のよだれが出たりよだれの量がいつもよりも多い場合は、頭痛など体調不良を起こしている可能性も。
緊張やストレスによりよだれが出ている可能性もあるので一概には言えませんが、一度動物病院で相談してみると安心でしょう。
できればよだれの具合が分かるよう、写真や動画を撮っておくと診断もスムーズにできます。
犬のよだれが増える原因まとめ!危険な病気の可能性も犬に人間の頭痛薬を与えるのはOK?NG?
愛犬が頭痛を抱えているようだ、と気づいた時にはすぐにその痛みを取り除いてあげたいもの。
もちろん、動物病院へ行くのが一番良いのですが病院が開いていない時間だった場合などは家にあるものでどうにかしてあげたいと考える方も多いかもしれません。
ですが、犬に人間用の頭痛薬を与えるのは危険です。
頭痛薬の種類や摂取量により症状は異なりますが、場合によっては中毒状態となり嘔吐・痙攣などの症状を起こすこともあります。
もちろん、それは頭痛薬だけではなく風邪薬や胃腸薬などどんな薬でも同じ。愛犬が病院から処方してもらった薬を見て「人間のと同じじゃない!」と思ったこともあるかもしれませんが
人間用の薬は、絶対に犬に与えてはいけません。
動物病院によっては人間用の薬を犬に使うところもあるかもしれませんが、素人判断は非常に危険。直接人間から犬に与えることはいけないのはもちろん、万一の誤飲がないように薬の保管は厳重に行いましょう。
犬が頭痛薬を誤飲した時の対処法
万一犬が人間用の頭痛薬を誤飲してしまったというときには、すぐに動物病院へ連絡する必要があります。
まずは、どのような成分の頭痛薬をどのぐらい誤飲してしまったかを明確にし、かかりつけの動物病院へ連絡をしましょう。
誤飲時の対応として高濃度食塩水や指などを使って嘔吐させるという方法もありますが、薬は中毒状態になりやすいため嘔吐させた後でも動物病院に駆け込む方が賢明です。
休日や夜間に愛犬を見てくれる動物病院を常に把握しておくと安心ですね。
また、薬によってはその日のうちに症状が出ず数日後に症状が出ることもあり得ます。頭痛薬誤飲後は様子を見るなどをせず、少しでも早く動物病院へ行きましょう。
愛犬の頭痛や体調不良のサインを見逃さないで!
人間と同じように、犬の多くは頭痛をはじめとする体調不良を抱えることがしばしばあります。ですが、犬は言葉を喋ることができませんし、また野生の本能として頭痛などの体調不良を隠す傾向にあります。
そのため、飼い主は犬のちょっとした仕草や症状をよく観察することが大切。
大切な愛犬の仕草がいつもと違うと感じた時には、なるべく早めに動物病院へ連れて行ってあげて下さいね。また、いくら愛犬を治したいからといって人間用の頭痛薬を与えてはいけません。
頭痛薬の種類によっては死に至ることもあるため、絶対にやめましょう。万が一頭痛薬を誤飲してしまった際には、すみやかに動物病院へ行くようにしてください。