お散歩をさせていると「似てる」と言われることも多いパグとブルドッグ、そしてフレンチブルドッグ。
普段あまり犬に触れていない方からすると「あの子はどんな犬種?どこに違いがあるのかな?」と分からなくなってしまうこともあるかもしれません。
もちろん飼い主さんからすると違う所もたくさんあるかと思いますが、確かに似てる所も多々あるものですよね。
そこで今回は、パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違いや特徴の違いを徹底比較していきます。原産国や性格など、それぞれの違いを見ていくと意外な発見があるかもしれませんよ。
既にパグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグと暮らしている飼い主さんはもちろん、これからパグやブルドッグ、そしてフレンチブルドッグを飼おうかと思っている方もぜひチェックしてみてくださいね。
また、3犬種のミックス犬についてもご紹介します。
Table of Contents
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違い①原産国
まずは、パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの原産国から見ていきましょう。
パグの原産国
パグの原産国は「中国」。紀元前400年の中国には既に存在していたといいます。日本には16世紀頃には既にいたともいわれており、日本人になじみの強い犬でもあります。
ブルドッグの原産国
一方、ブルドッグの原産国は「イングランド」です。
原産国は違うパグとブルドッグですが、祖先は同じマスティフといわれており「マスティフグループ」というグループに属している犬種でもあります。
ちなみにこちらの「マスティフグループ」には土佐闘犬(ジャパニーズマスティフ)等も属しています。
フレンチブルドッグの原産国
フレンチブルドッグの原産国はその名の通り「フランス」であるといわれています。
イギリスから職人がフランスへ行く際ミニチュア・ブルドッグを連れて行き、パグやテリアとの交配で生まれた犬種といわれています。
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違い②サイズ・体型
似てるといわれるパグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグですが、実はサイズが大きく異なります。
成犬であれば、見分けるポイントはここかもしれませんね。
パグのサイズ
小型犬でもあるパグのサイズは、25cm前後、体重は7kg前後です。
ころんとした体形も魅力的です。
ブルドッグのサイズ
一方ブルドッグは、40cm前後、体重は25kg前後の中型犬です。
ブルドッグはがっちりとした体型が標準的です。
フレンチブルドッグのサイズ
そして、フレンチブルドッグのサイズは、30cm前後、体重は11kg前後です。体形は程よく引き締まっています。
耳がぴょんと立っているところも特徴的ですね。
比較的小さく見えるフレンチブルドッグですが、力は強いので小さなお子さんがいる方や非力な方は注意も必要でしょう。
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違い③毛色
パグとブルドッグの毛色は、こちらも異なります。
それぞれに多い毛色を、見ていきましょう。
パグの毛色
- フォーン
- ブラック
- アプリコット
- シルバー
パグの毛色で一般的なのは、フォーンとブラック。
特にフォーンの子は多いでしょう。
フォーンの中にもさまざまな色があり、ブラウン、イザベラ、イエローなどと分けられることもあります。
シルバーの子は非常に珍しく、日本では殆ど見かけません。
ブルドッグの毛色
- 単色(ホワイト、レッド、フォーン、ファロー)
- ブリンドル
- パイボールド
- スマット
ブルドッグの毛色はブリンドルが多め。
ブリンドルとはベースとなる色に別の色が混ざっていることをいい、茶色の体に黒などの線が入っていることが多いです。
また、パイボールド(パイボ)といわれる子も多い部類に入ります。
白ベースに茶色やオレンジ色の斑模様が入った子がこれにあたります。
そして、単色の子も意外と多いもの。真っ白のブルドッグもいます。
見ていただくと分かるように、ブルドッグには真っ黒の子はほぼいません。
また、どちらかと言えばブルドッグの方がいろいろな色の子がいるようです。
フレンチブルドッグの毛色
- ブリンドル
- クリーム
- フォーン
- パイド
- ブラウン
- ブラック&タン
フレンチブルドッグの毛色も、ブリンドルが多い傾向にあります。
様々な毛色の子が多いフレンチブルドッグですが、ブラウンとブラック&タンは珍しく、また公認されている毛色ではありません。
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違い④性格
見た目もかなり違うパグとブルドッグ、そしてフレンチブルドッグですが、性格に違いはあるのでしょうか。
パグの性格
パグの性格は、陽気で人懐っこいといわれています。その一方でちょっぴりさみしがりやな一面もあります。
食いしん坊で遊び上手なパグは、天真爛漫。
飼い主さんに対してとても愛情深いともいわれており、きちんとしつけをすると良い家族の一員となってくれます。
ブルドッグの性格
ブルドッグの性格は、穏やかでおっとりしている子が多い傾向にあります。頑固な一面もありますが、辛抱強く大人びた性格の持ち主でもあります。
良く漫画などでは「番犬」のような描かれ方をするブルドッグですが、のんびり屋さんの子が多いため実は番犬には向かないとも。
忠誠心のある性格でもあり、飼い主を良く信頼してくれる子が多いようです。
フレンチブルドッグの性格
フレンチブルドッグは、明るく朗らかな性格が多い傾向にあります。ブルドッグ同様、頑固な一面も持ち合わせていますがとても賢いのでしつけもしやすい犬種といえます。
遊び好きな一面もあるので、おもちゃにもよく反応してくれます。
その一方でやや独占欲が強いので、多頭飼いのときにはちょっぴり喧嘩が増えてしまうことも。飼い主にも甘えてくることが多く、メロメロになってしまう方も多いでしょう。
パグ、ブルドッグ、そしてフレンチブルドッグのどの子もしつけがしやすく、お子さんにも慣れやすいのではじめて犬を飼うという方にも扱いやすい犬種といえます。
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違い⑤値段
実際にパグ、もしくはブルドッグをお迎えしようと思うときに気になるのはそのお値段ですよね。
犬の値段というのはその時々によって異なりますが、参考までに確認しておきましょう。
パグの値段
パグの値段は、10~30万円ほど。血統書つきの子ややや相場が高めのペットショップの場合は40万円前後というところもあるでしょう。
その一方で、やや月齢の高めの子だともう少し安価なこともあります。
ブルドッグの値段
一方ブルドッグの値段は、30~50万円ほどです。実はブルドッグは、自然分娩が難しい犬種。殆どが帝王切開で生まれるため、分娩費用が必要になることなどから比較的値段が高くなるといわれています。
また、ショータイプのブルドッグの場合は、より値段が高くなることも。場合によっては100万円~となることもあります。
フレンチブルドッグの値段
フレンチブルドッグの値段も、ブルドッグ同様30~50万円ほどとなります。
フレンチブルドッグは出産頭数が少ないことに加え、人工受精で繁殖されることなどがその値段の理由となります。
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグのミックス犬
様々な違いのあるパグとブルドッグ、そしてフレンチブルドッグ。
そんな3頭を親に持つミックス犬というのは、いったいどんなワンちゃんなのでしょうか。
パグ×ブルドッグや、ブルドッグ×フレンチブルドッグ、パグ×フレンチブルドッグといったミックス犬は、それぞれに共通する「鼻ぺちゃ」な顔立ちが特徴的。
ミックス犬は、どちらの親の特徴がでるかによって見た目や性格がガラリと変わりますが、祖先が同じことからも相性も良く愛らしい顔立ちの子が多いようです。
ただ、ブルドッグ自体が日本にあまり多くないことや出産に難があることも関係してか、ブルドッグ関係のミックス犬はあまり一般的ではありません。ペットショップでもなかなか見かけることはないでしょう。
どうしてもパグとブルドッグ、もしくはフレンチブルドッグとブルドッグのミックス犬をお迎えしたいというときは、根気よくブリーダーさん探しをしてみるのがおすすめです。
その一方、パグと別犬種のミックス犬やフレンチブルドッグと別犬種のミックス犬はやや多め。
お値段も純血種の子に比べると安いことが多いので、選択肢の1つとしてみるのも良いかもしれません。
パグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違いをご紹介しました!
似てる、といわれることも多いパグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグ。
今回はそんなパグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグの違いや特徴を比較形式でご紹介しました。
いわゆる「鼻ぺちゃ犬」としても知られるパグとブルドッグ、そしてフレンチブルドッグですが、実はルーツは同じ。
そのため、顔立ちや性格にも似てるところがあるんです。
愛くるしいパグ・ブルドッグ・フレンチブルドッグは、日本でも大人気の犬種。
特にパグやフレンチブルドッグはペットショップなどでもよく見かけるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。