愛犬の健康のために食事はとても大切です。しかし、老犬になって急にご飯を食べなくなったのでとても心配という飼い主さんは少なくありません。
ここでは老犬がドッグフードを食べない理由は何か?や、その理由をもとに飼い主さんができる対処法をいくつかご紹介します。
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老犬がドッグフードを食べない理由
老犬がドッグフードを食べない場合、いくつかの原因が考えられます。ほとんどが人間にもあてはまることなので、納得できるでしょう。
老犬になって味覚や嗅覚が衰えてくると嗜好性が高くなり、今までのご飯を食べなくなることがあります。この場合、ドッグフードを温めて香りを立たせたり、愛犬の好物を少しトッピングしてあげるなどちょっとした工夫で食べるようになることが多いです。
人間と同じように犬も年を重ねると足腰が弱くなり運動量が減っていきます。基礎代謝が低下し、成犬時のようにはお腹が空かないのでドッグフードを食べないということも。
足腰や内臓に加えて歯が抜けたり歯周病になったりしているためご飯を食べないということも考えられます。これまでのドライフードが噛みづらくなったり食べているときに口内が痛んだりすると食べるのが億劫に。
対処法で紹介するドッグフードを柔らかくする方法を参考にしてね!
老犬がドッグフードを食べないときの対処法
老犬がご飯を食べないときの対処法(食べさせ方)を5つご紹介します。まずは簡単なことから試し、様子を見てみましょう。ドッグフードのふやかし方や具材を柔らかくする方法も参考にしてください。
愛犬がいつものご飯を食べないときにまず試してほしいのが、ドッグフードを温めることです。ドライヤーや電子レンジで温めることで香りがたち、犬の興味をひくことができます。
歯や歯茎が痛かったり、消化しにくかったりする可能性もあるのでドッグフードを柔らかくするのも効果的です。ドッグフードを柔らかくする方法はぬるま湯でふやかすのが一般的。手作りの場合は具材が柔らかくなるまで似たり、ペースト状にしたりします。
ドッグフードのふやかし方
ドッグフードがひたひたになるくらいのぬるま湯をかけ、10〜15分ほど放置。指で潰してみて中まで柔らかくなっていたら完成です。まだ芯が残っているようであればさらに5〜10分置いてください。
ふやかした後もぬるま湯はそのままでOK!柔らかくて水分もとれていいね!
現在与えているドッグフードにトッピングを加えるだけで食いつきが戻るということもあります。市販でもトッピングは様々な選択肢がありますが、愛犬の好きな食材を使って手作りしてあげるのもおすすめです。
愛犬の食欲をそそるドッグフードのおすすめトッピングや使ってはいけない食材とは?老犬になり嗜好性が高まってこれまでのドッグフードを食べない可能性もあります。老犬用のドッグフードはより嗜好性を重視したものも多いですし、今までと違った味や食感であれば食べるかもしれません。
ドッグフードを食べない老犬のために毎日手作りご飯を与えているという方も少なくありません。
栄養バランスを考えたり調理したりと時間はかかりますが、自分で選んだ安心の食材で愛犬の好みや体調に合わせたご飯を作れ、嬉しそうに食べてくれる姿をみると疲れも吹き飛ぶでしょう。
【老犬に最適】柔らかい手作りご飯レシピ11選!与える際の注意点とは?老犬の食事で気をつけるポイント
老犬にご飯を与える際に気をつけるべきポイントを5つご紹介します。愛犬がより快適に食事をし、健康維持できるようサポートしていきましょう。
食べやすい姿勢になるよう工夫
老犬になると体の様々な部分の筋力が落ちてきて、食事中の姿勢も辛くなることがあります。ボウルが深かったり床に置いたりしているとうまく飲み込めないことも。
食べやすい深さのボウルを使い、台で高さも調整して愛犬があまり首を下げることなく食べられるようにしましょう。
便秘予防もする
老犬は運動量が低下するのに加えて、腸の働きも衰えてきます。便秘になりやすくなるので水分をよくとらせ、果物や野菜から食物繊維をとれるよう積極的に食事に加えてださい。
お腹をすかせるよう、そして便秘予防のためにも運動は無理のない範囲でできる限り続けましょう。
食事回数を増やす
成犬期には1日2回の食事が一般的ですが、老犬になって一回に食べられる量が減ってきたら3〜4回に分けて与えてあげてください。
消化機能が低下してくるのでペースト状にしたり、ふやかしたりしてより食べやすいように工夫してあげるのも大切です。
関節の健康維持のためにサプリメントも活用
老犬になり年齢を重ねていくと関節が硬くなって動かしにくくなり、運動器症候群や関節炎になるケースが多くなります。
関節の健康維持に良いとされるコラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどはドッグフードからは十分に摂取できないこともあるので、必要に応じてサプリメントを活用しましょう。
定期的に検査・アドバイスを受ける
7歳を過ぎたら半年〜1年に1回、定期検査を受けることをおすすめします。健康に見えても体内でどこか悪いところがあるかもしれません。健康診断で病気を早期発見できれば軽い治療で済むこともあります。
何か気になることがあれば獣医師に相談し、愛犬の体調に合った食事のアドバイスなどももらうようにしましょう。
ドッグフードは油抜きをした方がいい?
ドッグフードには犬の食いつきをよくしたり、皮膚や毛の健康を維持したりするために油でコーティングされていることが多いです。
しかし中には安価にするために質の悪い油を使っている商品も。酸化した油は動脈硬化などのリスクを高めるので、老犬のご飯には特に注意したいところです。油抜きを行うことで酸化した油による健康リスクを下げられるという意見もあります。
良質な油や天然由来の酸化防止剤を使っているドッグフードやオイルコーティングをしていないドッグフードには油抜きは必要ありません。
油抜きのメリット
油抜きを行うことでドッグフード表面のコーティングを落とすことができ、酸化した油によるアレルギーリスクを下げられる可能性があります。また、ダイエット中の愛犬用にカロリーオフする目的で油抜きを行う飼い主さんもいます。
油抜きの方法
油抜きの方法は簡単ですが、作り置きはできないので食事の都度行うようにしてください。ドッグフードの油抜き専用に小さめのボウルやザルを買っておくことをおすすめします。
- 与える分のドッグフードをボウルに入れ、熱湯を注ぐ(浸るくらい)
- 1分ほどでザルにあげて水分を切る
- 40度前後まで冷ましたら完了
老犬が美味しく食べられるよう工夫しよう!
老犬になると食欲が減退したり、体に不調が出たりしてドッグフードを食べる量が減るのはよくあることです。元気な様子であれば温めたり手作りご飯をトッピングしたり、と簡単な方法を試して食いつきをみてみてください。
様々な工夫をしてもほとんどご飯を食べないという場合は何か病気の可能性もあるので一度獣医師に相談するようにしてください。
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