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犬が土を食べる原因には意外な事実も。知っておきたい対処法とは?

お散歩中に愛犬が何かをもぐもぐ……。よく見ると土を食べてる!なんていう経験がある飼い主さんはいませんか?
あまり衛生的とは思えない土を食べる行動ですが、そもそもなぜ、土を食べる犬がいるのでしょう。

今回は、犬が土を食べることに対する危険度や、食べる原因、そしてその対応策を見ていきます。

愛犬が土を食べることにお悩みの飼い主さんは、ぜひご覧ください。

犬が土を食べるのは危険?

犬が土を食べることは、実はとても危険。
ほんの少し食べる程度でしたら便として排出されるはずですが、それでもその土に危険物質(農薬、金属片、犬にとって良くない食べ物、何らかのウィルス)などが含まれている可能性も否めません。

場合によっては、嘔吐や下痢が泊まらなくなるほか、開腹手術が必要になったり、最悪の場合は命を落とすこともあるかもしれません。

特に散歩中の場所で土を食べてしまった場合は、そこにどんなものがあったのかをはっきりさせるのは難しいもの。

危険度が高い行動であると飼い主が理解し、できるだけ土を食べる行為は辞めさせる方が良いでしょう。

犬が土を食べる時に考えられる理由

犬が土を食べる行為は非常に危険。場合によっては、命を危険にさらすこともあるんです。

ですが、そもそもなぜ犬は土を食べるという行為をするのでしょうか。

ミネラル不足

まず考えられる原因は、犬のミネラル不足です。
実は、土のほか、石や砂などにはミネラル成分が含まれています。

ミネラル不足を感じている犬であれば、その栄養を補おうと土を食べる行為をする子もいるでしょう。

ただし土を食べることが必ずしもミネラル不足に結びつくわけではないので、飼い主の自己判断でサプリメントを与えたりするのは避けるべきです。

一度動物病院で血液検査等をしてもらい、ミネラルが足りているかどうかを確認してみるのがおすすめです。

お腹に寄生虫がいる

犬のお腹に何らかの寄生虫が居る場合も、土など異物を食べる行為をすることがあります。
土を食べる以外に、身体に異常がある場合や行動に異常がある場合は、なるべく早く動物病院で診断を受けることをおすすめします。

特に、今までは特に土を食べなかった子が急に食べるようになった場合は寄生虫が原因であることが考えられます。

ストレス

引っ越しや家族の増減など、何らかの環境の変化があった犬は知らず知らずのうちにストレスを抱えていることも。
場合によっては人間では感じづらい、近所の音や匂い、光の変化等に反応していることもあるでしょう。

犬はそんなストレスを少しでも和らげるため、土を食べる行動をすることもあります。

他にも、運動不足やダイエットによる空腹、多忙な飼い主にかまって欲しい思い等が原因となっている場合も。
土を食べるようになったあたりで何らかの環境変化がなかったかを、見直してみると良いのではないでしょうか。

拾い食いをしやすい子

お散歩中や家の中で拾い食いをしてしまう犬の場合は、その延長上で土を食べる行為をすることもあります。
子犬のうちから拾い食いを良しとしてしまうと、犬の中で「拾い食い=怒られない」という図式ができてしまうので、大きくなっても様々な物を食べてしまいます。

土も危険ですが、場合によってはタバコ等を食べてしまうこともあるので早めにしつけるのが重要です。

老犬の認知症

少しずつ犬も年をとってくるもの。実は人間同様、犬も認知症を発症するといわれています。

老犬が突然土を食べるようになった場合は、もしかしたら認知症の症状の1つなのかもしれません。
土を食べること以外にいつもと違った行動はないか、確認してみてください。

歯のむずがゆさ、好奇心

特に子犬の場合は、歯のむずがゆさから何らかの物を口に入れたくなるもの。
外だけではなく、家の中でも何かを口にしているようなときには、歯がためのようなおもちゃを買ってあげると良いかもしれませんね。

犬が土を食べた!こんな時は動物病院へ

犬が土を食べる所を見たときは、飼い主としては動揺してしまうものですよね。動物病院へ行くべきかどうか、迷うかもしれません。

基本的には、犬が土を食べる行為をして、身体に異常をきたしている場合や、土以外の物も食べてしまったときには即動物病院へ行くのが重要。

以下に、動物病院へ行くべき状況をまとめましたので参考にしてみてください。
(もちろん、以下の症状以外のものがでたときでも気になる時には動物病院へ行くようにしましょう)

  • 大量の土を食べて嘔吐している
  • 下痢が続く
  • 土のほか、石や異物も食べてしまった
  • 苦しそうにしている  など

犬が土を食べるのをやめさせる方法

実は危険度も高い、土を食べるという行為。嘔吐や下痢などにつながることもあるため、少量であってもできれば愛犬にはやめて欲しいですよね。

最後にご紹介するのは、犬が土を食べるのをやめさせる方法です。愛犬が土を食べるようになってお悩みの方は、ぜひ試してみてください。

ストレスを解消させる

何らかの原因で犬がストレスを感じている、と思った場合はなるべくそのストレスを取り除いてあげましょう。
例えば、一緒に暮らす別の犬や猫などにちょっかいを出されてイライラしていると思うときには、ひとりになれる空間を作ってあげるなど。


また、仕事などで飼い主が忙しいとさみしさから土を食べるようになる犬もいます。
おもちゃを使って遊んだり、たくさん抱っこしてあげたりと犬にたっぷりかまってあげると、土を食べる行為も減るかもしれません。

土のそばに寄らない

お庭で犬を飼っている場合や、近くにプランターなどがある場合は、犬が土を食べられなくなるように対応しましょう。
犬小屋の位置を変える、土の上にシートなどを掛けて食べられなくする、などが重要でしょう。
プランターがお部屋にある場合は、高い位置に置いたり、犬がは入れないようガードをつけたりすることも有効です。

また、お散歩でいつも同じ場所の土を食べているという場合には、そのルートを変更することもひとつの選択肢です。

お散歩中はなるべく声を掛ける

犬が土を食べることのないよう、お散歩中も犬から目を離さないようにするというのも重要です。
お散歩中に知り合いに会ったときや突然電話が来たときはついつい目を離してしまいそうになるかもしれませんが、ぐっとこらえて犬をしっかりとキープしましょう。

どうしても立ち止まる必要があるときは、なるべく土がない場所を選びます。

歩いている最中もなるべくリードをしっかりと持って犬を制御しつつ、時々声かけをして楽しくお散歩をしていくと犬も土を食べることが減るでしょう。

また、土を食べようとしたときには「ダメ」と低い声で制するのも重要。食べなかったときには良く褒めてあげると、食べる回数も減るはずです。

口輪を付ける

どうしても土を食べる行為をやめられないという犬には、口輪をつけるという選択肢もあります。
ちょっぴりかわいそうと感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、土や危険物を食べて命を危険にさらすよりは良いはず。
お散歩中の短時間だけでもつけておけば安心です。

口輪はお散歩用として売られているような、通気性のある付け心地の良いものを選ぶのがおすすめです。

動物病院へ行く

もしも犬が土を食べる原因がミネラル不足や寄生虫、認知症などの場合は飼い主がコントロールすることは殆ど不可能です。
まずは動物病院へ行き、土を食べる原因をつきとめること、そして適切な処置をしてもらうことが重要になるでしょう。

犬が土を食べるのは危険!早めの対処で安心しよう

意外と食べる子も多いという土ですが、場合によっては嘔吐や下痢を引き起こし、命が危険にさらされることもあります。
まずは拾い食いはさせない。そして、散歩中も飼い主が目を離さないよう気をつけることが重要になるでしょう。

また、犬が土を食べる原因には何らかの病気が隠されていることもあります。
今までは平気だったのに急に土を食べるようになった、というときには一度動物病院で相談をしてみると安心です。