ドッグフードの賞味期限や保存方法は種類によって異なり、愛犬に安全に美味しく食べてもらうために適切な保存方法で保管することがとても大切です。
ここではドライフード、ソフトドライフード、ウェットフードそれぞれの保存方法や注意点、便利なグッズなどをまとめてご紹介します。
Table of Contents
ドッグフードの保存について
ドッグフードには保存料や酸化防止剤、品質保持剤などが使用されています。これらの添加物はドッグフードをすぐに腐敗させないために必要なものです。
ただし、開封後に空気に触れたドッグフードは酸化したり、カビが生えたりして急速に品質が落ちていきます。保存料が使用されているからといって賞味期限ぎりぎりまで安全というわけではありません。
適切な方法で保存せず、傷んだドッグフードを与えるとすぐには影響がなくても、将来的に健康に悪影響を及ぼし危険です。
ドッグフードの賞味期限
ドッグフードの賞味期限はドライフード・ソフトドライフード・ウェットフードといった種類によって大きく異なります。特に開封後の賞味期限には差が出るので、要チェックです。
※ご紹介する賞味期限は目安で、商品ごとにも異なるので必ずパッケージやメーカーホームページに記載の賞味期限を確認するようにしてください。
ドライフードは開封後の賞味期限も長く保存方法もシンプルなので、メインの食事としてよく選ばれています。
使われている添加物にもよりますが、開封前の賞味期限は約1〜1年半のものが多いです。開封後も約1ヶ月ほどは美味しさを保ったまま与えられます。
- 開封前:約1〜1年半
- 開封後:〜約1ヶ月
水分を25〜35%程度含むドッグフードはソフトドライフードやセミモイストフードに分類されます。ドライフードに比べて水分が多い分、カビが生えやすく賞味期限も短めです。
ウェットフードのように1食分ずつというわけではありませんが、ドライフードよりも小さめのパックに分けられています。開封後は保存方法にかかわらず約2週間以内で使い切るようにしましょう。
- 開封前:約2年
- 開封後:〜約2週間
ウェットフードは開封前の賞味期限は長めですが、開封後はあっという間に傷んでしまうので注意が必要です。ウェットフードタイプのドッグフードは基本的に1食分ずつ缶詰やパウチに入っているので、なるべく一度の食事で使い切るようにしましょう。
開封後に少し余ってしまった場合は、適切な保存方法でも1〜2日以内に使い切ることをおすすめします。もし見た目や匂いに異変があったら賞味期限内でも破棄してください。
- 開封前:約2〜3年
- 開封後:1〜2日(冷蔵)
子犬や老犬用にふやかしたドッグフードが残った場合は、保存せず破棄してね!
開封後のドッグフードはこんな時は注意
賞味期限切れでなくても、開封後のドッグフードの匂いが変わったり、油が浮いたりしている場合は酸化している可能性が高いので与えないようにしてください。
酸化していても気にせず食べ続けるワンちゃんもいるので、飼い主さんが注意しておく必要があります。
湿気のせいでカビが生えることもあります。虫がつくこともあるので、問題がないか確認してから与えるようにしましょう。
ドッグフードは冷蔵・冷凍保存できる?
ドッグフードのなかで水分の少ないドライフードは、開封前も開封後も常温保存が基本です。冷蔵庫で保存してしまうとドアの開閉や取り出したときの温度差で結露が出やすく、湿気やカビの原因になります。
一方、ソフトドライフードやウェットフードは開封前は常温保存でも開封後は要冷蔵となることがほとんどです。ウェットフードは必要に応じて冷凍庫で保存しても大丈夫です。
手作りドッグフードには保存料や防腐剤などが含まれていないので、ほとんどの場合冷蔵庫か冷凍庫で保存する必要があります。
犬の手作りおやつレシピ集!注意点や長持ちさせる方法も徹底解説ドッグフードの保存方法
ドッグフードの保存方法の基本は、開封前も開封後も「直射日光や高温多湿を避ける、密閉状態で保存する」ということです。この基本を守りつつ、ドッグフードの種類に合った保存方法で保存しましょう。
ドライフードは直射日光が当たらない涼しい場所で常温で保存します。開封後はなるベく空気に触れないようにし、高温多湿に気をつけつつ引き続き常温保存。
パッケージにチャックがついているものも多いですが、しっかり閉じていないと香りや食感が落ちていきます。チャックを閉めて、さらにドッグフードストッカーなどに入れて保存するのがおすすめです。
大容量・格安で販売されているものもありますが、その分保存料などの添加物がたくさん使われていたり、大きくて密閉保存が難しかったりするので、できれば1ヶ月程度で使い切れるサイズを選びましょう。
ソフトドライタイプのドッグフードはドライフードよりも水分を多く含んでおり、開封後の賞味期限が短めです。開封前はドライフードと同じように高温多湿、直射日光を避けて涼しい場所で常温保存します。
開封後の保存方法は商品によって違いはありますが、特に表記がなければ密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。多くの場合少量ずつ分けてパックされているので適正量与えていれば賞味期限内に余裕をもって使い切れます。
密閉性が高いパッケージで販売されているウェットフードは開封前の賞味期限は長く、開封後はすぐに使い切らなければならないのが特徴です。
開封前は高温多湿や直射日光を避け、涼しい場所で保管します。開封後はなるべく一気に使い切るようにし、もし使い残した場合は密閉容器で冷蔵保存してください。一度ボウルに入れたり、ワンちゃんが口をつけたりしたものは破棄しましょう。
開封後は缶詰のままではなく、別の容器に移し替えてね!
夏の保存方法
気温が高く、湿気も多い夏にはドッグフードの保存方法にもより注意が必要です。この時期はドライフードでもカビが生えたり酸化したりしやすくなります。
キッチンや熱がこもりやすい場所は避け、賞味期限に関係なく、なるべく早めに使い切ってください。ボウルに入れたフードを愛犬が食べ残したときにそのまま放置しておくと虫がわくこともあるので破棄しましょう。
冷凍保存していたドッグフードは常温ではなく、冷蔵庫でじっくり解凍した方が安全で美味しさも保ちやすいです。
ドッグフードの保存に便利なもの
ドッグフードの保存方法の基本である「密閉保存」に便利なグッズはたくさん販売されています。100円均一で購入できるものから、1万円近くするものまで価格帯も幅広いです。
いくつか試してみて、使いやすいものをみつけるといいでしょう。容器と合わせて乾燥剤などもうまく活用してください。
ドッグフードストッカー
ドッグフードを保存するために作られたドッグフードストッカーは、簡単に利用できサイズもデザインも多様です。容量、密閉性の高さ、取り出しやすさなどを確認しつつ、好みのデザインのものをみつけましょう。
長い期間使うことになるのでお手入れのしやすさもチェックしておきたいところです。シンプルなパーツで丸ごと水洗いできるものがおすすめです。
密閉容器・パック
ドッグフード専用のストッカー以外に、食品に使うタッパーやチャック付き密閉パックも活用することができます。
タッパーはパッキンで閉めるタイプのものが密閉性が高くより鮮度を保てるでしょう。パック(袋)タイプのものは場所をとりにくいので、冷凍保存におすすめです。
乾燥剤
ドライフードが湿気るのを防ぐためにシリカゲルやシート乾燥剤などを入れておくという飼い主さんもいます。ドッグフードに元々入っているものをドッグフードストッカーに一緒に入れましょう。
ドッグフードの保存におすすめのフードストッカー
開封後のドッグフードの保存に役立つおすすめのドッグフードストッカーをいくつかご紹介します。
アイリスオーヤマの密閉フードストッカーは、幅広で約10kgまでのドッグフードを袋のまま入れることができます。取り出し口が広いのでドッグフードの出し入れもラクラク。
計量スコップがついており、蓋の裏側には除湿剤をセットできるようになっているのも嬉しいポイントです。(除湿剤は別売り)
おしゃれで実用性の高いホーロー鍋で有名なル・クルーゼからはペット用の食器も販売されています。
こちらのペットフードコンテナーはシンプルなデザインに骨のマークがついたかわいいデザイン。色はホワイトとピンクがあり、お揃いの色のスクープもついています。
Tomikiのフードストッカーは大容量で密閉性の高い便利な商品。取手がついており、容器自体が軽量なので持ち運びもしやすいです。
蓋には乾燥剤ホルダーがついているので湿気対策もバッチリ。軽く押すだけ、ワンタッチで開きます。
開封前と開封後で保存方法を変えることが大切!
ドッグフードの保存方法はドッグフードの水分量や開封前後で異なります。ドライフードは開封後も常温保存で大丈夫ですが、ソフトドライフードやウェットフードは必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。
保存や賞味期限の心配をしないために、開封したらなるべく早めに使い切ることが大切です。安いからといって使い切れない量のドッグフードを買い溜めしないよう注意しましょう。