犬のしゃっくりはあまり心配しなくてもいい場合もあれば、病気のサインの可能性の場合もあります。愛犬がしゃっくりをしているのを見て、犬がしゃっくりをする原因や止め方を知りたいと思ったことはありませんか?
ここでは犬のしゃっくりの原因や危険かもしれない症状、対処法をまとめてご紹介します。愛犬をしゃっくりの不快感や病気のリスクから守ってあげましょう。
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犬のしゃっくりは放っておいて大丈夫?
犬のしゃっくりは人間と同じように、横隔膜が痙攣を起こして発生します。生理現象のひとつであり、愛犬がしゃっくりをしたからといって心配する必要はありません。
しかし、しゃっくりに加えて咳やいびき、嘔吐などの症状がみられる場合などは病気の可能性もあるので注意が必要です。食後や運動したあとなど、どのような状況でよくしゃっくりをするかをチェックしておきましょう。
犬のしゃっくりの原因と対処法
犬がしゃっくりをする原因はいくつか考えられます。いつも同じようなタイミングでしゃっくりが出る場合は原因が予想しやすく、対処もスムーズに。
急にしゃっくりが増えたときは、生活環境や食事など以前と何か変化したものがないか注目してみてください。
犬のしゃっくりの原因で一番に考えられるのは早食いです。犬は食事の際にあまり噛まずに丸呑みする習性がありますが、その食べ方でさらに早食いすることによって横隔膜が刺激されやすくなり、しゃっくりが出ます。
勢いよくドッグフードを食べ、直後にしゃっくりが出る場合は早食いを予防する対策が有効です。早食いは消化不良の原因となることもあるので、できるだけ落ち着いて食べられる工夫をしましょう。
・早食い防止用の食器を使う
・食事中に邪魔をしない
・1度の食事量を減らし、回数を増やす
ドッグフードの粒の大きさやかたさなどが愛犬に合っておらず、うまく消化できないことがあります。ソフトドライフードやウェットフードからドライフードに切り替えたときに、しゃっくりが出るようになることが多いです。
新しいドッグフードに慣れてくるとしゃっくりも出なくなります。一気に切り替えず1〜2週間かけてドッグフードの切り替えを行ってください。しばらくしても食後のしゃっくりが続く場合はドッグフードを変更した方がいいでしょう。
冷たすぎるもの食べて胃が冷えたときもしゃっくりが出やすいです。子犬や飲み込む力や消化機能が衰えた老犬には、消化しやすいようにドッグフードをふやかして与えることをおすすめします。
・食事は冷たすぎないようにする
・ドッグフードを徐々に切り替える
・必要があればふやかして与える
犬が太りすぎていると喉の周りや内臓などの脂肪量が増え、横隔膜も圧迫される可能性があります。しゃっくりだけであればあまり心配はいりませんが、肥満はほかの病気にもつながるので早めに対処することが大切です。
・ダイエット用の食事にする
・運動量を増やす
・おやつの量を減らす
愛犬が興奮したときや不安やストレスを抱えているときも、呼吸が荒くなってしゃっくりが出ることがあります。
ワンちゃんは怖い思いをしたときやお留守番中などのほか、引っ越しや家族が増えるなど生活環境が変わることでもストレスを感じやすいです。
・リラックスできるところに連れて行く
・たくさん遊んでストレスを発散させる
・不安やストレスの原因を取り除く
何か病気が原因でしゃっくりが出ている可能性もあります。以下のように様々な病気が考えられるので、愛犬のしゃっくりが明らかにおかしい場合は病院に連れて行ってください。
<呼吸器系の病気>
肺炎・喘息・気管支炎・肺腫瘍・胸膜炎など
<消化器系の病気>
胃炎・胃拡張・胃捻転症候群・胃腫瘍など
<心臓の病気>
心臓肥大・心膜炎・心臓腫瘍・心タンポナーデなど
・しゃっくりの様子を動画に撮っておく
・動物病院で検査してもらう
病気の可能性がある犬のしゃっくりは?
通常、犬のしゃっくりは数分程度でいつの間にか止まることがほとんどです。もししゃっくりが数時間も続いたり、あまりに頻繁に起こる場合は病気が潜んでいる可能性があるので要注意。
しゃっくりが1時間以上止まらない場合やしゃっくり以外に嘔吐したりぐったりしていたりする場合は、早めに動物病院に行きましょう。特に呼吸が荒い場合は早急に獣医師に相談してください。
愛犬がしゃっくりをしていると早く止めてあげる方法はないかと気になりますよね。ほとんどの場合、何もしなくても自然に止まりますが、以下の方法を試してみるのもおすすめです。
愛犬がしゃっくりをしていたら、みぞおちをゆっくりとマッサージしリラックスできるようにしてあげます。マッサージといっても押さずに優しく撫でるイメージで。声をかけながら、安心させてあげましょう。
愛犬のマッサージをしよう!病気予防に効果のあるツボもご紹介しゃっくりは呼吸が乱れることで出ることもあるので、呼吸を整えさせるのも効果的です。少量の水を与えたり、ちょっとだけおやつを与えたりすることで、呼吸を落ち着かせられることがあります。
水のがぶ飲みやおやつの食べ過ぎは、しゃっくりを悪化させる可能性もあるので注意が必要です。少量のみ手から与えてあげるといいでしょう。
【犬のおやつのタイミング】あげすぎてしまうとこんな病気に要注意!軽く歩かせることで体のリズムが整い、しゃっくりが止まることもあります。散歩でなくてもおもちゃを使って軽く遊んであげるだけで大丈夫です。
不安やストレスが原因のしゃっくりも、遊ぶことで気が紛れて止まるかもしれません。
犬のしゃっくりと似た症状
犬のしゃっくりと似たもので、咳やくしゃみ、逆くしゃみなどの症状もあります。特に逆くしゃみとしゃっくりは間違いやすいかもしれません。
逆くしゃみは音を立てながら鼻から勢いよく空気を吸い込む行為のことです。しゃっくりより音が大きく、初めて見たときは驚くかもしれませんが、数秒程度で止まります。
逆くしゃみも生理現象のひとつだから、長時間止まらない、頻度が多いという場合以外は心配いらないよ!
適切な対処法で犬のしゃっくりを予防しよう
犬のしゃっくりについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?犬がしゃっくりをしていてもすぐに止まるのであればあまり心配はいりません。ただし、1時間以上続く場合やしゃっくり以外の症状もみられる場合は注意が必要です。
どんなときにしゃっくりが出やすいかを観察し、病気以外が原因の場合も適切な対処方法でしゃっくりが出ないように予防してあげましょう。