人間のうつ病は聞いたこともあり、どのような症状なのか知っている方は多いかもしれません。しかし、犬も同じようにうつ病になるの?どんな症状?と気になる方もいるでしょう。
ここでは犬のうつ病の原因や症状、対処法などをご紹介します。愛犬に元気がないなと思ったら、うつ病の可能性も考え、症状改善のための工夫をしましょう。
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犬もうつ病になる?
ストレスによる心の病気のひとつであるうつ病。犬もストレスを感じやすい動物であり、うつ病や不安障害などの状態・症状がみられる精神疾患にかかることがあります。
人間とは違い、言葉の話せない犬の心の状態を判断するのは難しく、はっきりとうつ病と診断されることはあまりありません。
しかし、健康体で身体のどこにも異常がないのに食欲の変化や無気力などの症状がみられると、うつ病の可能性が考えられます。
犬のストレスの原因は?ストレスサインや解消法まとめ犬のうつ病の原因
犬のうつ病の原因は人間と同じくストレスが大きく影響しています。犬がストレスを感じやすいのは以下のような状況や環境によるものです。
日頃から愛犬に大きなストレスがかかっていないか、適度にストレス発散をさせてあげられているかを再確認しましょう。
長時間の留守番
飼い主さんのことが大好きな犬にって、飼い主さんが近くにいないお留守番の時間は退屈で寂しいものです。
なるべく一日中留守番させるということがないようにし、もし長時間留守番させなければならない場合は、愛犬が気を紛らわせられるおもちゃや飼い主さんの匂いのついたものなどを与えてあげてください。
環境の変化
犬は環境の変化で大きなストレスを感じます。引っ越しをしたり、新しい家族が増えたりして暮らしに変化ができると不安に感じることも多く、飼い主さんの気を引こうと問題行動を起こすワンちゃんもいます。
コミュニケーション不足
愛犬とのコミュニケーションは愛犬との信頼関係を築き、心の安定を保つためにとても大切です。お留守番で寂しい思いをしても、飼い主さんは必ず帰ってきて遊んでくれると思うと安心できます。
仕事などで疲れていることもあるかもしれませんが、毎日愛犬とコミュニケーションをとる時間はつくってあげてください。愛犬とのコミュニケーションは飼い主さんの癒しにもなるでしょう。
運動不足
犬は毎日散歩や遊びで体を動かし、ストレスを発散します。運動不足はうつ病の原因となるだけでなく、足腰が弱くなったり、食欲がなくなったりし、様々な病気やケガの原因にもなりうるので要注意です。
飼い主さんの機嫌が悪い
犬は飼い主さんのことをよく見ており、飼い主さんの機嫌が悪い時は愛犬も気持ちが不安定になることがあります。飼い主さんら家族がよく喧嘩していたり、イライラしていたりするのは愛犬のストレスに繋がるかもしれません。
逆に飼い主さんが幸せそうにしている姿を見ると愛犬も幸せな気分に。愛犬にあまり負の感情を見せないよう注意しましょう。
犬の気持ちを知る方法!鳴き声・しっぽ・行動など徹底解説犬のうつ病の症状
犬のうつ病の症状には個体差もありますが、以下のような例が挙げられます。愛犬の様子がおかしいなと感じたら、以下のような症状が複数みられていないかチェックしてください。
- 食欲の変化(減退・過多)
- 足をしきりに舐める
- 無気力
- これまで興味があったものに興味を示さなくなる
- 性格の変化
- 体重の変化
- 人目を避けるようになる
- 高い声で鳴き続ける
犬がうつ病になると食欲不振になることもありますが、たくさん食べることでストレスを紛らわそうとすることもあるので、食事量の管理には注意が必要です。
これまで散歩が大好きだったのに行きたがらなくなったり、お気に入りのおもちゃやおやつにも興味を示さなくなったり、と明らかに元気がない様子がみられることも。
足をしきりに舐めるのはストレスによる症状のほか、肉球のケガなどの可能性もあるのでよく確認してください。
犬が足を舐める・噛む理由は?原因を知って適切に対処しよう愛犬がうつ病になった時の対処法
愛犬がうつ病になってしまったら、一緒に暮らす家族みんなで協力し、愛犬が安心して元気に過ごせる環境をつくるよう心がけてください。対処法はうつ病の原因によって異なりますが、以下のことを試してみることをおすすめします。
- 飼い主さんとのコミュニケーションを増やす(散歩・遊び)
- 気分転換にお出かけし、ドッグランなどで遊ばせる
- 新しいおもちゃやおやつを与える
- 愛犬にはいつも明るく接する
- 重度の場合は抗うつ剤を処方してもらう
愛犬を散歩に連れていくことは、飼い主さんとのコミュニケーションに加え、運動不足改善にもつながるのでとても重要です。
愛犬に元気がない理由がわからない場合は獣医師に相談し、アドバイスをもらったり重度のうつ病の場合は抗うつ剤を処方してもらったりしてください。
犬のおもちゃ人気ランキングTOP15!楽しく学ぶ知育おもちゃも愛犬がうつ病が改善しない場合
さまざまな対処法を試しても、愛犬の症状が改善しない場合は、犬の心の病も診てくれる獣医動物行動診療科のある動物病院や動物行動診療の認定医に相談してみることをおすすめします。
うつ病が疑われる犬の治療には抗うつ剤や抗不安薬などの薬が処方されることが多いです。薬だけでなく、専門家のアドバイスを聞き、自宅でできることを並行して行うようにしましょう。
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うつ病はどの犬でも発症する可能性がありますが、飼い主さんが気をつけておくことでそのリスクを下げられることも多いです。
飼い主さんにできることは、愛犬に極力ストレスや不安を感じさせないこと。犬にとって大好きな飼い主さんに十分に構ってもらえないことはストレスになります。毎日のコミニュケーションを大切に愛情をたくさん伝えてあげてください。
また、お留守番は不安で寂しい思いをするワンちゃんが多いです。愛犬が留守番中になるべく寂しい思いをしないよう、テレビやラジオをつけたり、飼い主さんの匂いのするものをケージに入れてあげたりしましょう。
飼い主さんの留守番中に犬の幼稚園やペットシッターなどのサービスを活用するのもおすすめです。
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犬のうつ病についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?犬のうつ病の症状は、ワンちゃんによっても原因によっても様々ですが、どれもストレスが影響しています。
愛犬にストレスを溜めさせないよう、日頃からよくコミュニケーションをとり、運動不足にもならないよう注意しましょう。飼い主さんが幸せそうにしていることも愛犬の心の安定に繋がります。