人間にとって健康に欠かせない野菜を、愛犬にも食べさせたいと思っている飼い主さんは多いのではないでしょうか?野菜のなかには犬が喜んで食べるものも多いですが、与える際には注意しておくべきこともあります。
ここでは犬が食べられる野菜・食べられない野菜やおすすめの手作りおやつレシピをまとめてご紹介します。ドッグフードにプラスして野菜のおやつで栄養を補給してあげましょう!
Table of Contents
野菜には犬にも嬉しい栄養がたっぷり!
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、これらの栄養は犬の身体にとっても大切です。健康維持のためにメインのドッグフードにプラスしたり、食欲がない時や便秘のときなどに体調回復のために与えたりできます。
野菜はカロリーが低いものも多いので、ダイエット中にご飯のかさましに使うのもおすすめです。あまり野菜が好きでないわんちゃんにも、手作りおやつに野菜を混ぜ、美味しく食べてもらいましょう。
犬が食べられる野菜
犬が食べられる野菜は以下のようにたくさんありますが、どれも与え過ぎはよくありません。少量ずつ様々な野菜を与えてみて、愛犬の好みの野菜をみつけてあげてください。
- 人参
- じゃがいも※芽や緑色の部分は取り除く
- さつまいも
- かぼちゃ
- ブロッコリー
- セロリ
- トマト※緑色のトマトは与えない
- キャベツ
- ほうれん草
- 豆類(グリンピース・サヤエンドウ・サヤインゲンなど)
犬が食べられない野菜
人間にとっては美味しい野菜でも犬にとっては中毒症状が出る危険なものもあります。以下の野菜は少量でも決して与えないように注意が必要です。もし誤って食べてしまった場合は獣医師に相談してください。
- アボカド
- ネギ・玉ねぎ
- にんにく
- らっきょう
- ニラ
野菜を使った犬の手作りおやつ<クッキー>
簡単に作ることができ、気軽にご褒美として与えることができるクッキーは犬の手作りおやつの定番です。野菜のペーストを混ぜ込むことで、野菜本来の甘さを感じられる優しい味わいのクッキーになります。
かぼちゃをたっぷりと使った優しい甘さのかぼちゃクッキーは、わんちゃんにも人気です。犬用ミルクは水でも代用できます。
<材料>
・かぼちゃ 100g
・薄力粉 70g
・犬用ミルク 大さじ1
・オリーブオイル 小さじ1
かぼちゃにラップをしてレンジで温め、裏ごしする
ボールにすべての材料を入れ、ひとまとまりになるまで混ぜる
犬が食べやすい大きさに丸め、薄く潰して170度のオーブンで約30分
※焦げやすい場合はアルミホイルをかける
じゃがいも、薄力粉、卵といった家にある材料で簡単にできるシンプルなクッキーレシピ。もちもち食感で小さくても食べ応えがあります。
<材料>
・じゃがいも 中1個
・薄力粉 50g
・卵黄 卵1個分
皮をむいて適当な大きさに切ったじゃがいもを茹でてマッシュする
じゃがいもに卵黄と薄力粉を加え、ひとまとまりになるまで混ぜる
小さく丸めて薄さ5mmほどに潰して180度に予熱したオーブンで約15分
(少しふっくらして表面に焼き色がついたら完成)
トマトとモッツァレラチーズという相性ばっちりの食材を使った美味しいクッキー。爽やかな酸味ですっきりと食べられます。
<材料>
・全粒粉 100g
・卵 1個
・犬用ミルク 大さじ1
・トマトペースト 30g
・モッツァレラチーズ 大さじ1
モッツァレラチーズは小さく切り、すべての材料と合わせて混ぜる
(ペーストの水分量は様々なので全粒粉とミルクで生地の水分量を調整)
薄力粉を広げた台に生地を伸ばして型抜きし、上部にフォークを刺して穴を開ける(クッキーが膨らむのを防ぐため)
180度に予熱したオーブンで10〜12分焼いて、冷ましたら完成
クッキーのレシピは以下の記事でも紹介しているよ!
野菜を使った犬の手作りおやつ<ケーキ>
ペットショップには市販のケーキが売っているところもありますが、愛犬の好きな野菜を使ってオリジナルケーキを手作りしてはいかがでしょうか。水切りヨーグルトでコーティングし、フルーツをトッピングすれば豪華なバースデーケーキになりますよ!
マッシュしたさつまいもとかぼちゃを土台にした簡単なケーキ。誕生日など特別な日にぴったりのおやつです。トッピングに茹でたささみをプラスするとさらに豪華に。
<材料>
・さつまいも 150g
・かぼちゃ 100g
・水切りヨーグルト(無糖)適量
・イチゴやりんごなど
さつまいもとかぼちゃをそれぞれレンジで温め、裏ごしする
型を使い、裏ごしした野菜ペーストを2層になるようにまとめる
生クリーム代わりの水切りヨーグルトを全面にのばし、小さく切ったイチゴやりんごで飾り付けしたら完成
材料を混ぜてフライパンで焼くだけで簡単にできるパンケーキ。少しアレンジして野菜や果物を加えて焼くのがおすすめです。ドライフードとは違ったふっくら食感を楽しんでもらいましょう。
<材料>
・人参 1/2本
・りんご 1/4個
・卵 1個
・薄力粉 100g
・ベーキングパウダー 小さじ1
人参とりんごをすりおろし、すべての材料を混ぜる
(水分量は薄力粉と水で調整)
フライパンに丸く生地を広げて中火で加熱、ひっくり返して中まで火が通ったら完成
野菜を使った犬の手作りおやつ<ゼリー>
暑い夏には冷たい野菜のおやつを与えてクールダウンを手助け。小さな容器に分けておくと、1回分ずつ簡単に出せて便利です。
ドッグフードに飽きたときに細かく崩してトッピングしてあげると喜んでぺろっと完食することもあります。
犬の大好きなささみを使った美味しいゼリー。野菜もバランスよく入れて栄養たっぷりのおやつにしましょう。
<材料>
・ささみ 1本
・人参 1/2本
・セロリ 1/2茎
・グリンピース 少量
・ゼラチン 適量
500ccの水でささみを茹で、小さく裂いておく
ささみを茹でたお湯で食べやすいサイズに切った野菜を茹でる
野菜もすくっておき、出汁にゼラチンを入れて溶かす
シリコンカップなどに具材を入れ、出汁を流し入れて冷やし固めたら完成
ささみよりお魚が好きなワンちゃんには鮭入りのゼリーもおすすめ。作り方はささみゼリーとほとんど同じです。
<材料>
・無塩鮭 1/2切れ
・人参 適量
・ブロッコリー 適量
・枝豆 数粒
・ゼラチン 適量
無塩鮭をフライパンで焼き、細かくほぐす
小鍋に小さく切った野菜、鮭を入れて茹でる
具材をすくい、ゆで汁にゼラチンを溶かす
具材を入れたシリコンカップなどにゼラチン入りのゆで汁を流し入れ、冷やし固めたら完成
野菜を使った犬の手作りおやつ<スナック>
手作りスナックはしつけトレーニングのご褒美におすすめのおやつです。小さなサイズで作れば何個も与えられ、おやつをもらうのが嬉しくてわんちゃんも飽きずにトレーニングを楽しめます。
人間の赤ちゃんも大好きなボーロは小さなサイズで小型犬や子犬のおやつにもぴったり。サクサクと音を立てながら美味しそうに食べる姿にも癒されますよ。
<材料>
・片栗粉 50g
・卵黄 1個分
・犬用ミルクまたは水 大さじ1
・お好きな野菜(かぼちゃ・さつまいも・ほうれん草など)
野菜をピューレ状にして、すべての材料を混ぜる
片栗粉とミルクで水分量を調整し、耳たぶくらいの柔らかさにする
小さく丸めて、180度に予熱したオーブンで15〜20分
(途中で一度ひっくり返す)
野菜と果物をたくさん使った栄養たっぷりのスティック状のおやつ。オートミールも加え、程よいかたさで食べ応えもあります。
<材料>
・かぼちゃ 100g
・人参 1/2本
・りんご 1/2個
・バナナ 1本
・全粒粉 1/2カップ
・オートミール 1/2カップ
かぼちゃは茹でて裏ごし、人参はみじん切り、りんごはすりおろし、バナナはフォークで潰しておく
すべての材料をボールに入れてよく混ぜる
(水分が多い場合は全粒粉を追加)
クッキングシートを敷いた天板に手で生地を広げ、ナイフで棒状になるよう切れ目を入れる
(ピザカッターがあると便利)
180度に予熱したオーブンで20〜25分、冷まして切れ目に沿って割ったら完成
材料は野菜だけで、電子レンジでとても簡単にできる美味しいチップス。水分をしっかり飛ばしてパリパリ食感にするのがポイントです。
<材料>
・かぼちゃやさつまいもなど 適量
かぼちゃやさつまいもなどの野菜を薄くスライスする
キッチンペーパーの上に重ならないように並べ、水分を吸い取らせる
電子レンジで約2分、裏返してさらに2分加熱し、水分が抜けたら完成
※お使いの電子レンジや野菜の厚さで加熱時間が異なるので、様子を見ながら調整してください
野菜は水分が少ないものを選んでね!
野菜を使ったおやつの保存方法
野菜を使って手作りしたおやつは保存料が含まれていないので、冷蔵保存し、なるべく早めに食べ終える必要があります。愛犬に1日にどのくらい与えるのかを考え、あまり作りすぎないようにしましょう。
保存はおやつがしっかり冷めてから、ビンやジップロックなどの密閉容器に入れて冷蔵庫に入れてください。
<保存可能期間の目安>
保存方法 | 保存可能期間 | |
野菜クッキー | 密閉容器で冷蔵 | 2〜3日 |
野菜ケーキ | ラップして冷蔵 | 1〜2日 |
野菜スナック | 密閉容器で冷蔵 | 3〜4日 |
愛犬に栄養満点の野菜のおやつを作ろう!
野菜は様々なおやつに入れやすく、わんちゃんに足りていない栄養を補給するのに役立ちます。今回ご紹介したレシピはどれもアレンジしやすいので、いろいろな野菜を少量ずつ入れて様々な味や食感を楽しめるおやつを作るのもおすすめです。