犬は人間よりも寿命が短く、10年もしないうちにシニア期に入ります。老犬になり、食欲がなくなってしまった愛犬にどんなドッグフードやおやつを与えればいいのか悩む方もいるでしょう。
ここでは老犬におすすめの柔らかいご飯やおやつの手作りレシピ、与える際の注意点などをまとめてご紹介します。シニア期のワンちゃんでも食べやすいご飯を用意し、健康に長生きしてもらいましょう。
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老犬にはどんなご飯がおすすめ?
犬は個体差はありますが、小・中型犬で10歳頃、大型犬で7歳頃からシニア期に入るといわれています。人間と同じように高齢になるにつれ、噛む力や飲み込む力が衰えてくるので、食事もおやつも柔らかいものに変える必要があります。
缶やパウチ入りのウェットフードなど柔らかいおやつを購入する他、柔らかいおやつを手作りしてあげるのもおすすめです。
柔らかい食べ物ならなんでも良いというわけではなく、胃腸にあまり負担をかけないものを選ぶ必要があります。低タンパク・低脂肪のもの、そしておやつと一緒に水分も取れるものが理想です。
老犬のご飯・おやつの量と回数
老犬のご飯は成犬期と同様に1日2回に分けて与えます。もし食べきれないという場合は小分けにして食事回数を増やして必要カロリーを摂取させてください。
それでも食べないときは、ドッグフードにワンちゃんの好きなトッピングをしたり、匂いを強めたりすることで食欲が戻ることもあります。
シニア期には運動量が減ることで、食事の量も減っていく傾向があります。老犬用のドッグフードはカロリーは低めながら少量でも栄養が取れるよう考えられているので、ドッグフードに表示されている量を毎日与えるようにします。
老犬におやつを与える場合はメインのご飯の量を減らすなど、カロリーの過剰摂取とならないよう注意が必要です。おやつも一度にたくさんあげるのではなく、1日数回に分けて楽しみを増やしてあげましょう。
ドッグフードの量の目安は?必要なカロリー量の計算方法や注意点まとめ老犬におすすめの柔らかいご飯・おやつ<手作りレシピ>
愛犬の好みに合わせて無添加で安心の柔らかいご飯やおやつを作ってあげたい方におすすめのレシピをご紹介します。
人間と同じレシピでは塩分や糖分の過剰摂取となるので、同じ料理でも犬用のものは基本的に味付けなしで作ってください。
<材料>
・ささみ 1本
・卵 1個
・ご飯 50g
・大根・人参 少量
- 水200ccで食べやすい大きさに切ったささみと野菜を茹でる
- ご飯も加えて煮立ったら溶き卵を流し入れる
- 卵に火が通ったら完成
仕上げに鰹節をかけるともっと美味しいよ!
<材料>
・茹でたうどん 1/3玉
・こま切れ豚肉 30g
・人参・キャベツ 少量
- うどん、豚肉、野菜を食べやすいサイズに切る
- 水200ccと豚肉、野菜を小鍋に入れ具材に火が通るまで茹でる
- うどんも追加し、よく混ぜたら完成
<材料>
・かぼちゃ 30g
・しいたけ 2個
・人参 少量
・生鮭 30g
- 生鮭を焼いて細かくほぐし、野菜は小さく切っておく
- 水200ccと野菜を小鍋に入れて野菜が柔らかくなるまで茹でる
- 鮭を鍋に加えて一煮立ちさせたら完成
塩鮭は塩分が多すぎるから必ず生鮭にしてね!
<材料>
・鶏ひき肉 50g
・納豆 1パック
・グリンピース 少量
・卵 1個
・ご飯 100g
- ひき肉をフライパンで炒め、溶き卵・ご飯・納豆の順に加えてさらに加熱
- グリンピースも入れ、納豆のネバネバ感がなくなるまでしっかり炒めたら完成
<材料>
・鶏もも肉 50g
・トマト 小1個
・ご飯 30g
・粉チーズ 一振り
・水 100cc
- もも肉とトマトを食べやすい大きさに切り、弱火で肉に火が通るまで煮る(水100cc)
- ご飯を加えてさらに1〜2分煮詰めたら、粉チーズをふりかけて完成
粉チーズはできれば犬用がおすすめ!
<材料>
・白身魚(鮭・たらなど) 50g
・ささみ 30g
・野菜(大根・人参・しいたけ・キャベツ)少量ずつ
・ご飯 30g
- すべての具材を食べやすい大きさに切る
- かぶるくらいの水を入れ、具材に火が通り、ご飯が柔らかくなるまで煮る
- (途中様子を見て水を追加)
<材料>
・ひき肉 50g
・卵 1個
・キャベツ 1枚
- ごく少量のごま油でひき肉を炒め、溶き卵とキャベツも入れ混ぜながら火を通す
- 総合栄養食のドッグフードの上にのせて完成
<材料>
・片栗粉 80g
・はちみつ 大さじ2
・卵黄 1個分
・野菜ペースト 少量
- はちみつと卵黄を混ぜ、片栗粉と野菜ペーストも入れてさらに混ぜる
- 丸めやすい固さになるまで少しずつ水を加えて調整する
- 小さく丸めて180度のオーブンで約15分焼いたら完成
(大きめに作る場合は加熱時間を調整してください)
<材料>
・人参 1/2本
・りんご 1/4個
・卵 1個
・薄力粉 100g
・ベーキングパウダー 小さじ1
- 人参とりんごをすりおろし、すべての材料を混ぜる
(水分量は薄力粉と水で調整) - フライパンに丸く生地を広げて中火で加熱、ひっくり返して中まで火が通ったら完成
<材料>
・犬用ミルク 適量
・寒天 適量
- 小鍋に犬用ミルクと粉寒天を入れ、中火で加熱して寒天を溶かす
- 型に流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で2時間ほど冷やし固めて完成
<材料>
・薄力粉 30g
・片栗粉 大さじ2
・無添加きな粉 小さじ2
・犬用ミルク 大さじ3
- 薄力粉と片栗粉をふるってきな粉とミルクも合わせてゴムベラで混ぜる
- まとまったら5mmほどの薄さにのばし、型抜きする
- 180度に予熱したオーブンで10〜15分焼いたら完成
老犬にご飯・おやつを与える際に注意すること
老犬に食事を与える際は、食べやすい高さに調整してあげることが大切です。ドッグフードの入った容器を床に置くのではなく、あまり首を下げなくても食べられるようにしてあげてください。
また、ご飯をあまり食べないからといっておやつを与えすぎると肥満の原因になります。老犬用のドッグフードやトッピングをいくつか試してもなかなか食べないという場合は、一度獣医師に相談することをおすすめします。
運動のあとやご飯の際などいつでも水分が取れるよう、近くに水を置いておくこともお忘れなく。高齢になって体力がなくなると、少し離れたところへ水を飲みにいくのも億劫になることがあります。
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噛む力が衰え、消化もうまくできなくなってくる老犬には、柔らかくて飲み込みやすく胃に負担の少ない食事を与える必要があります。
これまでのドッグフードを食べなくなった場合は、無添加のトッピングやご飯を手作りしてあげて、食べるが楽しみになるよう工夫してみてください。
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