ふわふわでカーリーな見た目、そして長く伸びていく毛が特徴のプードルはカット次第でさまざまな姿に大変身します。プードルにとって定期的なトリミングは被毛や皮膚を清潔に保ち、快適に過ごせるようにするために重要であり、飼い主さんにとっては愛犬のかわいさをさらにアップさせるものでしょう。
ここではプードルの人気ヘアスタイルやトリミングの頻度、自宅でできるケアなどについてまとめてご紹介します。それぞれの特徴を参考に、愛犬に似合うヘアスタイルをみつけましょう!
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プードルの毛質について
プードルの被毛は固めで毛量が豊富、巻き毛などが特徴です。ただし、個体差も大きくしっかりカールした巻き毛の子(カーリータイプ)もいれば、ゆるやかなウェーブの子(コーテッドタイプ)の子もいます。
トイプードルにはコーテッドタイプが多いですが、被毛がブラックの場合はカーリータイプであることが多いとか。
プードルの被毛はシングルコートと呼ばれ、ダブルコートの犬のように二重構造になっていません。そのため、ダブルコートの犬にみられる換毛期の大量の抜け毛がないのが特徴です。
抜け毛が少ないプードルですが、毛玉ができやすいでこまめなブラッシングが必要となります。
犬の抜け毛の原因と対策!換毛期のブラッシングが重要プードルのトリミングの頻度は?
プードルのトリミングの頻度は愛犬の毛の伸び具合によりますが、月に一回程度連れて行くのがおすすめです。
飼い主さんが家で行う場合も、伸びすぎていないか、毛玉が以前よりできやすいようになっていないかなどを確認し、必要に応じてカットしてあげてください。
定期的にトリミングしないとどうなる?
プードルのトリミングを長期間行わず、毛を伸ばしっぱなしにしていると以下のようなリスクがあります。よくシャンプーをして清潔にしていても、愛犬が不快に感じたり、病気やケガの原因になったりするので要注意です。
- 毛が長く、もつれて毛玉ができやすくなる
- 耳の毛が伸びて外耳炎になりやすくなる
- 目の周りの毛が伸びて眼球を傷つける
- 肉球が覆われて滑りやすくなる
プードルの人気ヘアスタイル
プードルのヘアスタイルは種類が豊富で、どのようにカットしてもらおうか迷う飼い主さんは多いでしょう。ここでは人気の高いヘアスタイルを7つご紹介します。
定番スタイルだけでなく個性的なものもあるので、初めてのスタイルに挑戦してみるのもいいかもしれません。
テディベアカットはその名の通り、クマのぬいぐるみのようなかわいらしいヘアスタイルです。顔の毛はあまり短くせず、輪郭と耳の間にラインをつけるようにします。
このカットはトイプードルの飼い主さんによく選ばれている定番。日本でテディベアカットが流行したことが、トイプードルの人気をさらに加速させたともいわれています。
アフロカットは耳の形を出さずに正面から見たときにまん丸になるようにするスタイル。正面からだけでなく、真上やサイド、後ろからみても丸く、そのかわいさに癒されます。
このスタイルは毛量が多く、毛が長めのプードルにおすすめです。
ピーナッツカットは口周りとおでこ部分を強調したヘアスタイルです。頭から顔にかけての8の字のシルエットがピーナッツのようにみえることからこの名前で呼ばれています。
頬の部分を短くすることでシュナウザーのような立派なお髭のあるお顔に。顔全体にボリュームが出てかわいさが強調されます。
ラムクリップはスタンダードプードルによく見られるスタイルです。全身を子羊(ラム)のようにカットし、足先と顔の毛は短く刈ります。
頭の部分はふんわり丸く、ついつい撫でたくなるシルエット。尻尾の先にポンポンをつけるスタイルとよく合います。
スタンダードプードルでもトイプードルでも注目間違いなしのモヒカンカット。ふんわり山をつくるソフトモヒカンから、しっかり尖らせるハードモヒカンまでスタイルは様々です。
頭だけでなく、体部分もモヒカンスタイルにする飼い主さんもいます。愛犬にカッコよく決めてもらいましょう。
プードルの伝統的なヘアスタイルといえば、コンチネンタルクリップです。ドッグショーなどに出場するプードルたちはこのエレガントなスタイルで会場を魅了。
胸元や足先、尻尾などの丸いポンポンが強調されており、歩いていると注目を集めます。トイプードルでこのスタイルにしている子はレアですが、気になる飼い主さんはトリマーさんに相談してみてください。
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マイアミカットは足の途中までバリカンを入れ、足先まですそ広がりにするカットです。ふりふりの靴下やブーツを履いているように見え、おしゃれな雰囲気に。
毛玉ができやすい脇部分の毛はカットするので、お手入れがしやすくなります。顔はテディベアカットやピーナッツカットなど飼い主さんの好みで合わせましょう。
自宅でできるプードルのトリミング
愛犬のトリミングを自分で行いたいという飼い主さんもいるでしょう。デザインカットをするのは難易度が高いですが、部分的に伸びた部分をカットするのは自宅でできると便利です。
カット以外にも毛玉ができないよう、こまめなブラッシングや定期的なシャンプーは忘れずに行ってくださいね。
自宅トリミングで用意するもの
- スリッカーブラシ
- コーム
- 犬用バリカン
- ハサミ
- スキバサミ
自宅トリミング・カットのポイント
自宅でプードルのトリミングをする際はケアが必要な部分だけ少しずつカットする程度にすることをおすすめします。
基本的に全身カットはトリマーさんに頼み、次のトリミングまでに以下の部分の毛が伸びて気になる場合は飼い主さんがカットしてあげましょう。
<目の周り>
目の周りの毛は伸びすぎると目に入って眼球を傷つけたり、目にかかって視界を遮ったりしてしまいます。
顎を少し上げるようにして顔を固定し、コームで毛をかきだして目にかかっている部分を慎重にカットします。小さめのハサミかスキバサミで行いましょう。
<お尻周り>
お尻周りの毛が肛門にかかってしまうと、便が付着して不衛生な状態になりやすくなるので、カットが必要です。
尻尾を持ち上げ、肛門周りの毛をコームでとかしたらハサミかバリカンでカットします。必要に応じて定期的な肛門腺絞りもお忘れなく。
犬の肛門腺絞りは必須?初心者でもできるやり方解説!<足の裏>
足の裏の毛は伸びると肉球にかかり、フローリングなどで滑りやすくなってしまいます。カットする時はコームで指の間に挟まっている毛もよくかき出し、肉球にかかる部分を切っていきます。
ハサミかバリカンの使いやすい方でカットしてあげましょう。くすぐったくて足を急に動かす子もいるので、しっかり固定して行ってください。
定期的なトリミングでかわいく快適に!
プードルの人気ヘアスタイルやカットなどについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?プードルのトリミングは、見た目がすっきりかわいくなるだけでなく、毛が伸びすぎることによる病気やケガのリスクを下げるためにも大切なことです。
月に1回程度トリミングを行い、愛犬が快適に過ごせるようにしてあげましょう。かわいいスタイルやかっこいいスタイルなど多彩なヘアスタイルがあるので、愛犬に似合うヘアカットをみつけてあげてください。