愛犬の好みが変わってドッグフードを食べなくなったときや食欲不振のときには、少しトッピングを加えてあげるだけで食いつきがよくなることがあります。
トッピングは市販品もありますが、手作りするのも簡単です。ここではドッグフードのトッピングにおすすめの食材やトッピングをする際の注意点などをまとめてご紹介します。
Table of Contents
ドッグフードにトッピングするメリット
愛犬のドッグフードにトッピングをしてあげることで、普段の食事に栄養をプラスすることができます。ドッグフードに飽きたときも少量のトッピングで味や匂いが変わるので新鮮に。
体調不良のときや老犬になって食欲がなくなったときなどもトッピングがあればドッグフードを食べるという子もいます。
ドッグフードにトッピングするデメリット
ドッグフード(総合栄養食)だけでも犬の健康維持に必要な栄養素やカロリーが摂取できるので、トッピングをするときはドッグフードの量を調整しなければなりません。
一度美味しいトッピングの味を知ってしまうとドッグフードだけでは食べなくなったり、偏食して栄養が偏ったりすることもあります。
ドッグフードのトッピング選びのポイント
愛犬の食いつきを良くするためには、嗅覚を刺激してあげるのがポイントです。匂いの強い食材をトッピングにし、ドッグフードを食べてみたいと思ってもらいましょう。
偏食を防ぐため、愛犬の好きな食材ばかり使うのではなく、様々な食材を使うようにしてください。
トッピングにおすすめの食材
栄養価も高く、簡単にドッグフードのトッピングにできるおすすめの食材をご紹介します。レシピやトッピングにする際のポイントも参考にしてください。
チーズは好き嫌いが分かれますが、チーズのおやつが大好きというワンちゃんは多いです。そんな子にはドッグフードの量を少し減らし、細かく刻んだチーズを混ぜてあげると喜ぶでしょう。
市販品でもチーズパウダーやチーズスナックがトッピング用に販売されています。カッテージチーズを手作りするのもおすすめです。
<カッテージチーズ>
牛乳(200cc)を小鍋に入れて火にかけ、小さな泡が出てきたら火を止めます。酢(大さじ1)を入れて混ぜ15分ほど放置したあと、キッチンペーパーで漉して絞ったら完成。
人間用のチーズは味付けされたり、塩分を多く含んだりしていることが多いです。犬用チーズか塩分の少ないカッテージチーズ、モッツァレラチーズを使うことをおすすめします。
食物繊維が豊富な野菜をトッピングにすると胃腸の調子が良くなることが期待できます。トマトやブロッコリー、キャベツなど糖質が少ない野菜をトッピングにするのであればドッグフードをあまり減らす必要がありません。
一つの野菜だけでなく、複数の野菜を少しずつ使って様々な味や食感を楽しめるようにするのがおすすめです。料理中に使った野菜を一切れずつ茹でて愛犬のトッピングにしてあげるといいでしょう。
よく知られている玉ねぎやネギの他、アボカドやにんにくなども犬に与えてはいけません。野菜を使ってトッピングを作る際は必ず犬に与えても大丈夫か確認しましょう。
果物は加熱の必要がないので、お肉や野菜などに比べて簡単にトッピングにできる食材です。
ワンちゃんが好むバナナやりんご、いちごなどからビタミン類や食物繊維などを摂取できます。また、スイカや梨などは水分もたくさんとれるので暑い日におすすめです。
果物は野菜に比べて糖質を多く含むものがたくさんあります。食べ過ぎは肥満の原因になるので、トッピングする際は量に十分注意して下さい。少量でも甘くて美味しい食事になります。
とにかく簡単にドッグフードにトッピングしてあげたいときは、鰹節がおすすめです。しっかりと香りがするのでごく少量でも愛犬の食いつきがよくなることが期待できます。
カツオ以外にイワシやマグロ、サバを乾燥させて薄く削ったものも同じようにトッピングに使えます。
鰹節は多くの犬が好みますが、美味しいからとトッピングだけを食べてしまうこともあります。かけるだけでなく、軽く混ぜてから与えるようにしましょう。
鶏肉は豚肉や牛肉に比べて低カロリーで犬の手作りごはんやおやつによく使われる食材です。茹でたり、オーブンで加熱したりするだけで簡単に犬が好むトッピングにすることができます。
時間があるときはささみを混ぜ入れたクッキーを焼き、おやつとして与えたり、細かく砕いてドッグフードにトッピングしたりするのもおすすめです。
<ささみ粥>
ささみ1本と細かく切った野菜(キャベツ・人参など)を茹で、最後に少量のご飯を入れて混ぜたら完成。
ささみ以外に皮を取り除いた鶏胸肉も比較的低カロリーでおすすめです。市販品では鹿肉や馬肉のトッピングなども販売されています。
魚は猫が好きな食材というイメージがありますが、ドッグフードや犬のおやつにも使われており、お肉より魚を好むというワンちゃんもいます。
魚の中でトッピングにおすすめなのは白身魚です。白身魚にはタラ、ヒラメ、サケなどが含まれ、低カロリーで犬にとっても比較的消化しやすいとされています。
<タラのスープ>
皮と骨を取り除き、小さく切って煮たら完成。スープも少しかけてあげると喜びます。
<サケのジャーキー>
サケを薄くスライスし、オーブンやフードドライヤーで水分が飛ぶまで加熱。冷めたら食べやすい大きさにちぎってトッピングしてあげましょう。
魚の骨は小さなものもしっかり取り除いてください。生魚や長時間常温で放置していた魚は食中毒などのリスクが高まるので使用しないこと。新鮮な魚を加熱してトッピングしましょう。
栄養価が高く、人間にとって嬉しいメリットがたくさんある納豆は犬にもおすすめの食材です。良質なたんぱく質、ビタミン類、納豆菌などが腸の調子を整えてくれます。
何より強烈な匂いが犬の食欲を刺激するようで、納豆が大好きだというワンちゃんは少なくありません。ベタベタして口周りが汚れやすいというデメリットはありますが、興味を持っていたらほんの数粒食べさせてあげてみてください。
噛まずに飲み込むことがあるので粒は小さめのものがおすすめ。タレやからしは混ぜてはいけません。ベタベタが気になる場合は犬用のフリーズドライの納豆を使いましょう。
市販のドッグフード用トッピング
トッピングを手作りするのは面倒だという方は、市販の犬用トッピングを活用するのもおすすめです。粉末やゼリー状のもの、1回分ずつキューブになったフリーズドライなど様々なタイプの商品が販売されています。
なかには人間が食べるものと見た目も味もそっくりな高級商品も。選択肢が豊富にあるので原材料や口コミをチェックして、愛犬の好む安心のトッピングをお選びください。
普段ドライフードを与えている場合はウェットフードをトッピングとして利用するのもおすすめです。開封後の使用期限には注意しつつ、一度に与え過ぎないようにしましょう。
トッピングするときの注意点
ドッグフードにトッピングする際に最も気をつけなけらばならないのが、カロリーの過剰摂取です。トッピングで追加されるカロリー量を、ドッグフードを減らすことで調整します。
糖質の多いさつまいもやかぼちゃなどの食材をトッピングする場合、いつものドッグフードを2〜3割減らしてください。
急に多くのトッピングをすると胃がびっくりしてお腹を壊したり、アレルギーを発症したりすることもあるので、最初はほんの少しずつかけて様子をみましょう。
また、手作りのトッピングは保存料などが入っていないので日持ちしません。その日のうちに使い切るか、密閉容器に入れて冷蔵・冷凍保存し、できるだけ早めに使い切るようにしてください。
以下の食材は犬の健康に悪影響を及ぼす危険性があります。少量でも中毒になることがあるので注意が必要です。初めての食材を使うときは、その食材が犬に与えてもいいものなのか必ず確認して調理するようにしてください。
- 玉ねぎ
- アボカド
- にんにく
- チョコレート
- キシリトール
- アルコールなど
犬が食べると危険な食材は上記の他にもたくさんあります。詳しくは以下の記事でご紹介しています。
犬が食べてはいけないもの一覧!肉類・魚介類など種類別にわかりやすくご紹介トッピング以外の食欲不振解決策
愛犬が食欲がないときにトッピング以外で試せるおすすめの対処法をご紹介します。必ずしもこれで食欲が回復するわけではありませんが、どれも簡単なので一度試してみてください。
何日も食欲不振が続く場合は何か健康に問題がある可能性もあるので無理に食べさせず、獣医師に相談するようにしましょう。
ドッグフードを温めて香りをたたせる
人間の何倍も鼻がきく犬は香りで食欲が大きく左右されます。ドッグフードをドライヤーや電子レンジで少し温めるだけで香りが強まるので、試してみて愛犬の食欲を刺激してあげましょう。
ぬるま湯やミルクでふやかして食感を変える
犬にとって食感はとても大切です。同じドッグフードでもふやかして柔らかくしてあげるだけで見違えるように喜んで食べることも。ぬるま湯ならカロリー増加の心配もいりません。
ドッグフードのふやかすのはいつまで?正しい与え方を徹底解説別のドッグフードを与えてみる
愛犬がドッグフードを食べなくなった場合、味の好みが変わったり、加齢によって食べにくくなったりしていることも考えられます。別のドッグフードを与えてみて、食いつきをみてみましょう。
【超重要】愛犬に合ったドッグフードの選び方!与える際の6つの注意点とは?運動量を増やす
以前に比べて運動量が減ったことが原因で食べる量も減っているという可能性もあります。老犬や室内犬は特に運動不足になりやすいので、無理のない範囲で散歩に行ったり、室内で遊んであげたりしてください。
これって病気?ドッグフードを食べない時に考えられる7つの理由トッピングはごく少量でOK!
ドッグフードにおすすめのトッピングについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?トッピングをする際はドッグフードの量を減らして、カロリーの過剰摂取にならないように注意が必要です。
匂いが強い食材を使えばごく少量でも食いつきが良くなることが期待できます。愛犬の好みの味や匂いの食材を活用して、健康的で美味しいトッピングを作ってあげましょう。