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愛犬が膵炎に!祈りのポーズとは?症状や治療法・医療費まとめ【体験談】

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「犬 膵炎」「犬 膵炎 症状」などを調べてみると心配になることがたくさんありますよね。
DOGOH編集部スタッフの愛犬茶々は何度も膵炎を繰り返しています。専門的な事はわかりませんが、実際の体験談は飼い主さんに役立つことも多いので、ここでは茶々の膵炎の経過についてお話します。

動物病院や医師によって治療法は異なると思いますし、飼い主さんの考えなどでも変わってくるので参考程度にご覧ください

愛犬茶々の紹介

2012年生まれの9歳・トイプードル・黒・雄・体重6Kg

「男の子でしかも黒なのになんで茶々?」とよく言われますが、なんとなく家族で即決まった名前です。
過保護に育てたせいかとにかく甘えん坊で常に誰かにくっついていたい子。

2歳11ヵ月で膵炎を発症・その時の症状とは?

記録を全てとっているわけではないので抜けているところもありますが、膵炎になる2歳11か月までは健康診断、ワクチン、フィラリアで病院へ行くくらいでした。
もうすぐ3歳になるという時、突然嘔吐。嘔吐の後が茶色くなっていて吐血していました。

食欲は多少落ちていたのですが、おやつは食べていたので食欲のムラかな?くらいに思っていました。でも調子が悪かったのですね。かかりつけの病院へ行き、検査をしたところ、リパーゼの数値が高く、膵炎との診断。
そこそこ元気はあったのですが、先生はこの数値(血液検査などの)だともっとぐったりしているくらい。入院して治療しましょうとのことでした。

入院は2泊3日。膵炎は命に関わることもあるので早めの治療が必要です。幸い茶々は改善し、2泊3日で退院できました。

膵炎とは?

膵炎には慢性と急性があります。ほとんどは急性膵炎で嘔吐や食欲不振などの症状が出ます。
膵炎はひどい腹痛を伴うことも多く「祈りのポーズ」と言われている独特のポーズをすることも珍しくありません。急性膵炎は症状が強い場合が多く、慢性膵炎は軽度の症状で何回も膵炎になりますが、犬は痛みに強い動物ですので見逃してしまう事も。

入院中の検査内容

  • 血液検査(項目はたくさんありました)
  • レントゲン検査
  • 腹部エコー検査

治療は?

  • 側管注射
  • 皮下注射
  • 静脈内点滴注射
  • 内服薬

膵炎は膵炎にはこの薬!というのではなくその時の症状によって対処をしていくのだそうです。

入院費はいくらくらい?

1日目:検査・注射、2日目:採血・注射、3日目:採血・注射・内服薬
2泊3日の入院で約57,000円

4歳・膵炎の症状と治療

初めて膵炎を発症して1年後にまた嘔吐。吐血もしていたので、病院で検査したところ膵炎の診断の目安でもあるリパーゼが1800を越していました。通常は10-160程度。
エコー検査と注射、内服薬で治療。

この後、4歳のうちに2回血を吐き、病院に行きましたがリパーゼに問題はなく、胃薬や止血剤での治療となりました。

5歳・膵炎の症状と治療

5歳は体調の悪い日が多くありました。

1月:嘔吐・吐血・リパーゼ高め(レントゲンと腹部エコー)

2月:嘔吐・吐血

3月:嘔吐・吐血(エコー)

4月:嘔吐

5月:嘔吐・リパーゼ高め

7月:嘔吐

8月:食欲不振(腹部エコー・サプリメント開始)

9月:食欲不振・嘔吐・吐血(皮下点滴・ドッグフードを変える)

10月:嘔吐・吐血

11月:食欲不振・ムニャムニャしたりゲップをしたり気になるがリパーゼは異常なし

サプリメントはどんなものか?

うちの子が獣医師さんに「お腹の弱い子に結構いいみたいですよ」と勧められたのが「ヴェルキュア バウ」というサプリメントで動物病院専用のサプリメントです。(サプリの詳細はこちら→Vercure
だいたい1ヵ月1袋で5,000円くらいです。野菜の匂いがして、このままあげても喜んで食べています。

ドッグフードは何に変更?

これまでは普通に市販のドッグフードでしたが、この時期から病院と相談して療法食に変更。この時の記録がヒルズのz/dウルトラなので、恐らくお腹用というよりは外耳炎や皮膚用に変更したもののと思われます。

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6歳・膵炎の症状と治療

6歳もお腹の調子は一進一退。胃カメラとアレルギー検査を行いました。数年前から耳のかゆみも出ていましたが、6歳は外耳炎もひどかったです。

1月:嘔吐(赤っぽい・エコー・レントゲン・血液検査・胃カメラ)

3月:嘔吐

4月:不調の様子・祈りのポーズ・嘔吐

5月:食欲不振・嘔吐・祈りのポーズ(点滴)

6月:食欲ムラ・祈りのポーズ(点滴・アレルギー検査)

7月:ドッグフード変更

8月:食欲戻る(アレルギー治療の為、アポキルスタート)

9月:外耳炎(ステロイド)

10月:耳洗浄

11月:嘔吐・食欲不振・祈りのポーズ

祈りのポーズはこんな感じです

2回目のドッグフード変更

ヒルズz/dを食べていましたが、ここでロイヤルカナンの消化器サポートへ変更。お腹の調子から低脂肪の食事に切り替えようということだったと思います。

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胃カメラについて

膵炎ではないお腹の不調が頻繁に起こっていた為、胃カメラを提案され、検査を受けることにしました。
先生は何かしら見つかるのでは?と思っていたようですが、特に何もなく、病理検査も異常なし。
費用は胃カメラ10,000円、全身麻酔(諸々含め)17,500円、病理検査15,000円でトータル42,500円

アレルギー検査

外耳炎を繰り返したり、体のかゆみ、お腹の不調もアレルギーが関係していることもあるということで、かなり細かいアレルギー検査を勧められました。結構な金額なので強くは勧められませんでしたが、検査をすることに。
結果は大きなアレルギーはなく、微妙にじゃがいものアレルギー反応があるということでドッグフードもじゃがいも成分の入っていないものにしました。
費用は「アレルゲン特異的IgE検査」「アレルギー強度検査」「リンパ球反応検査」で55,000円ほど。

7歳・膵炎の症状と治療

7歳もお腹の調子は悪いようで、その時の対処療法を行いました。

5月:嘔吐・吐血(結構多め・リパーゼは異常なし)

6月:嘔吐・食欲不振・外耳炎

8月:嘔吐

9月:食欲不振・お腹が痛いような様子

10月:祈りのポーズ

11月:食欲不振・嘔吐

12月:食欲不振

まとめてみると若干体調の良い時は増えたようにも思います。膵炎もありませんでした。

8歳・膵炎の症状と治療

8歳はアレルギー症状を改善していき、お腹の方も良くしていこうということでステロイド治療を始めました。
ステロイドを飲むと副作用で多飲多尿、食欲も増えます。
そのせいかどうかはわかりませんが、しつこい膀胱炎になってしまいました。

1月:食欲不振

2月:嘔吐

4月:嘔吐・祈りのポーズ・お腹が不調の様子

7月:嘔吐・食欲不振・祈りのポーズ

8月:嘔吐・吐血・祈りのポーズ

9月:食欲不振・嘔吐・祈りのポーズ・ステロイド治療スタート・血尿(膀胱炎で抗生剤)

10月:食欲不振・祈りのポーズ・血尿・アレルギーの為、シクロスポリンという薬を開始

嘔吐・吐血

11月:血尿・祈りのポーズ・シクロスポリンの副作用で吐き気が多いので、同じ効果のあるアトモアに変えてみる

12月:血尿・祈りのポーズ(膀胱炎が治りきらないのでもっと詳しい菌の検査)

嘔吐の原因は膵炎ではなさそう

8歳の不調は膵炎ではなく、主にアレルギーと膀胱炎、薬の副作用関連だったように思います。

9歳・膵炎の症状と治療

2021年現在の様子ですので、こちらは随時更新していきます。9月時点で膵炎は発症していませんが膀胱炎、アレルギー治療、腸炎などの症状がありました。

1月:膀胱炎(膀胱洗浄)

2月:嘔吐・祈りのポーズ・膀胱炎(膀胱洗浄)

3月:食欲不振・嘔吐

4月:嘔吐・ステロイド治療開始

5月:嘔吐

8月:嘔吐・祈りのポーズ・腸炎(皮下点滴)

膵炎ではなく腸炎

慢性的にお腹の調子の悪い子ですが比較的8歳~9歳は吐血も少なく、リパーゼも落ち着いています。
サプリメントの効果も少しずつ現れているような気もします。
嘔吐が続くとやはり膵炎が心配と先生に言うと、リパーゼを調べてくださり、膵炎は大丈夫でした!ということで慢性的な腸炎との診断。

ここ最近は調子が悪く吐血をして病院に行ってもリパーゼはなんでもないことが多く、胃薬とステロイドで良くなる感じです。胃カメラを再度やってみた方がいいのかなとも思いますが結構大がかりなので先生と相談しつつという状況です。

ステロイド治療について

ステロイドというとあまり良いイメージはないという飼い主さんも多いですよね。実際、ステロイドのお薬を連続して飲ませるのは抵抗がありました。
生まれたときからお世話になっている先生に「ステロイドのお薬はこんなに長く続けて大丈夫なんですか?」と聞いてみたところ、「この子の場合、続けた方がいいと思います」とキッパリ即答。

その先生の即答でステロイドを服用するにあたってのリスクもあるけれど、この子にとっては必要な治療なんだと納得することができました。

膵炎の症状と腸炎の症状

いろいろ調べると膵炎や腸炎の症状はいろいろあり、主に嘔吐、下痢、食欲低下、元気がない、祈りのポーズなどがありますが、茶々の場合、膵炎と腸炎の症状に違いはほとんどありません。膵炎の時は出血が多いかもしれませんが、腸炎でも出血はしていました。
そしてこんなにお腹の調子が悪いのに下痢はしたことがありません。どこまで様子を見ていいのかは非常に難しいところなので、少しでも体調が悪ければすぐに病院へ行くことにしています。

ズバリ医療費はどのくらい?

うちの子はアレルギーのお薬もずっと飲んでいるので最低でも月1万円はかかりますし、検査をすれば一気に何万円という医療費がかかります。でもお金の問題で茶々に苦しい思いをさせたり、万が一のことがあっては困るのでペット保険に加入し、かなり助かっています。

購入した時に加入した低額の医療保険に加えて、シニア期になってから高額医療を補える保険に加入しました。
ペット保険はいろいろありますが、メリット・デメリットをしっかり見て無理のない範囲で加入するのがいいと思います。また、重複加入できない保険もありますので注意してくださいね。

【2022】愛犬にピッタリのペット保険は?補償内容や保険料を簡単比較!

医療費の一例

症状によって検査費用は変わってきますので、医療費も様々ですがいくつか参考までにあげてみます。

内容金額
眼科検査1,500円
アレルギー検査55,000円
レントゲン検査4,500円
腹部エコー検査※4,000円前後
鎮静処置2,000円
全身麻酔管理17,500円
上部内視鏡検査10,000円
病理検査(外部)15,000円
検査費用一例

内容金額
点眼液750円
ステロイド飲み薬50円
ヴェルキュアバウ4,600円
皮下点滴※3,000円前後
点耳薬10ml1,200円
皮下注射1,900円
胃薬50円
吐き気止め500円
入院一泊3,500円
アレルギーの薬550円
薬代その他

※その時によって料金に変動がありました。

愛犬茶々の膵炎・腸炎について随時更新中!

お腹の弱いワンちゃんは結構いると聞きます。症状もそれぞれですし、病院によって治療法もまったく異なるので「これが正解!」というものはありませんが、心配な事やこういうときはどうなんだろう?という時に少しでも参考になることがあれば幸いです。