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ドッグフードのふやかすのはいつまで?正しい与え方を徹底解説

愛犬が小さい頃には食べやすく、消化しやすくするためにドッグフードをふやかす必要があります。ここではパピー期と呼ばれる子犬の時期の食事に関する情報をまとめてご紹介します。

ドッグフードのふやかし方、いつまで与えるのか、食事の量は?など気になる疑問を解決して、愛犬の健康的な成長の手助けをしましょう。

子犬のドッグフードの与え方

子犬は生まれてから生後1ヵ月頃までは母乳や子犬用ミルクのみで育ちます。生後20〜50日頃は離乳期で母乳やミルクに加え、パピー用のドッグフードをぬるま湯でふやかしたものも少しずつ食べるように。

生後50日以降の成長期に入ると母乳やミルクは必要なくなり、ふやかしたドッグフードでぐんぐんと成長していきます。その後パピー用のドッグフード→成犬用ドッグフードと月齢に合わせて切り替えていってください。

ドッグフードを与える回数は離乳期の1日4食から成長期の1日3食、成犬期の1日2食と減らしていきます。

ふやかすのはいつまで?

子犬のドッグフードをふやかすのは乳歯が生え揃ってくるまでです。乳歯がまだ生え揃っていない間は芯が残らない程度までしっかりとふやかし、生えてきたら少し芯が残ったまま与えても問題ありません。

歯が生え揃う早さやうまく噛めるようになるかなどは個体差があるので、いつまでふやかすかは一概には言えませんが、生後3〜4ヵ月にかけて徐々にドライフードをそのまま食べることに慣れさせるといいでしょう。

子犬のドッグフードの量(目安)

子犬に与えるドッグフードの量は各商品のパッケージに記載されている量を参考にしてください。小型犬・中型犬・大型犬と成犬時の体重と現在の月齢で目安量が書かれていたり、各月齢とその月齢の理想の体重で目安量が書かれていたりします。

後者の場合は、その月齢時の”実際の体重”ではなく”理想の体重“であることに注意し、実際の体重に該当する量を与えないようにしましょう。月齢を基準に与える量を判断します。

以下はパピー用ドッグフードの1日に与える量の例です。成長がもっとも著しい生後6〜7ヵ月が一番多くなっていることがわかります。

月齢/成犬時体重小型犬(5〜10kg)中型犬(10〜25kg)
2〜3ヵ月140〜150g210〜220g
4〜5ヵ月160〜170g230〜240g
6〜7ヵ月175〜185g250〜260g
8〜9ヵ月160〜170g230〜240g
10〜11ヵ月150〜160g220〜230g
12〜13ヵ月160〜170g210〜220g

量は多すぎても少なすぎてもダメ!

子犬にドッグフードを与え過ぎた場合、軟便になったり消化不良で下痢や嘔吐を起こしたりします。骨や体内機能がまだしっかりしていないときに太り過ぎると関節や内臓に負担がかかって病気や怪我に繋がることも。

痩せすぎにはさらに注意が必要です。与えるドッグフードの量が少なすぎると、栄養不足で免疫力が低下します。パピー期前半は成犬時より体内の水分量が多いので標準体重でもぽっちゃりしているように見えますが心配いりません。

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ドッグフードのふやかし方

ドッグフードのふやかし方はぬるま湯を使う方法と電子レンジで温める方法があります。どちらも水を使うことになりますが、硬水のミネラルウォーターは使わないようにしてください。

人間用のミネラルウォーターで犬が必要以上のミネラルを摂取することで尿路結石の原因になるという可能性も指摘されています。

ぬるま湯でふやかす

ドッグフードのふやかし方でおすすめなのが、ぬるま湯をかける方法です。40度前後のぬるま湯をドッグフードがひたひたになるくらい入れ、15分ほど放置します。

その際ドッグフードに密着するようにラップをかけると時短に。ドッグフードによってふやかすのにかかる時間は変動します。十分にふやかせているように見えたら一粒を指で潰してみてしっかり柔らかくなっているか確認してください。

まだ芯が残っているようであればさらにふやかします。ふやかすために入れたぬるま湯はそのまま与えるので、水気を切る必要はありません。

ポイント

ドッグフードに熱湯をかけると熱に弱い栄養素が壊されてしまうともいわれているので、熱湯ではなくぬるま湯を使いましょう。

電子レンジでふやかす

電子レンジを使えばより短い時間でドッグフードをふやかすことができます。ただし、加熱にムラがあり焦げてしまうこともあるので、できればぬるま湯でふやかすことをおすすめします。

電子レンジの場合はドッグフードにひたひたになるくらいの水を入れ、ラップをして500Wで約20秒ほど温めます。芯が残っているようであれば、軽く混ぜて数分放置して柔らかくなるのを待って与えてください。

ポイント

電子レンジでふやかすときは耐熱容器を使うことをお忘れなく。出してすぐ与えると火傷することがあるので、冷ましてから与えましょう。

パピー用ドッグフードの特徴

パピー用ドッグフードは成犬用ドッグフードに比べて高タンパク・高脂質という特徴があります。パピー期には急速に体が大きくなっていくので必要となる栄養やカロリーもたくさん。

パピー用ドッグフードには、丈夫な体を作るのに重要なカルシウムも成犬用の倍以上の割合で含まれています。

栄養素パピー用成犬用
たんぱく質22.5%〜18%〜
脂質8.5%〜5.5%〜
カルシウム1.2%〜0.5%〜

上記は米国飼料検査官協会(AAFCO)が定めた栄養基準の一部例です。日本で販売されているドッグフードのほとんどがこの基準を満たすように開発されており、子犬には子犬に、成犬には成犬に必要な栄養をバランスよく含んでいます。

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パピー用のおやつ

子犬の時期にはドッグフードだけでなく、おやつもパピー用を与えるようにしましょう。成長していくにつれて食べられるおやつも増えていきます。おやつはしつけのご褒美として活用すると便利です。

おやつを与えるのは早くても生後3ヵ月以降にし、最初はボーロや液状タイプのものなど簡単に噛んだり飲み込んだりできるものにしましょう。

生後6ヵ月以降からは少し噛み応えのあるガムやジャーキーなども与えて大丈夫です。ただし、かたすぎたり大きすぎたりすると歯や歯茎を傷つけるので、この時期もパピー用のもののみを与えてください。

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パピー用ドッグフードはいつまで?

パピー用のドッグフードをいつまで与えるかは愛犬の体のサイズによって様々。大型犬は小型犬より長い期間パピー用のドッグフードを与えます。切り替え時期を過ぎたのにそのままパピー用のドッグフードを与え続けるとカロリーの過剰摂取となり肥満になりやすいのでご注意ください。

切り替え時期が近づいてパピー用のドッグフードがなくなったら次は成犬用のものを買うようにしましょう。多少早めに成犬用に切り替えても問題ありません。

以下はパピー用から成犬用への切り替え時期の目安です。犬種別に販売されているドッグフードなどもあるので、この目安と異なっていても各商品の表示に従ってください。

  • 超小型〜小型犬:8ヵ月頃
  • 中型犬:12ヵ月頃
  • 大型犬:18ヵ月頃
  • 超大型犬:24ヵ月頃

ドッグフードの切り替え方

パピー用から成犬用のドッグフードへ、成犬用から新しい成犬用ドッグフードへと切り替える場合、急に変えるとお腹を壊したり、食いつきが悪くなったりすることもあります。

今与えているドッグフードに新しいドッグフードを少し加えることから始め、日に日に新しいドッグフードの割合を増やして徐々に切り替えることが大切です。

愛犬の様子やうんちの状態をみながら1〜2週間かけて切り替えましょう。

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子犬にドッグフードを与える際の注意点

子犬にドッグフードを与える際に注意しておきたいポイントをいくつかご紹介します。成犬時の食事の注意点とほとんど同じなので、小さい頃から習慣にしておきましょう。

十分な水を置く

ドッグフードのそばにはいつでも飲めるよう十分な水を用意しておきます。ほとんど飲んでいない場合でも定期的に新しい水に取り替えてください。

長時間ドッグフードを放置しない

子犬にドッグフードを与えて15〜20分しても食べないようであればボウルを取り上げます。長時間放置しておくといつでも食べられると思い、ふやかしたフードやウェットフードが乾燥したり傷んだりする原因に。

食事は飼い主さんが決めた時間、与えられたときに食べるものだということを教えることが大切です。

うまく食べられているか確認

ぬるま湯でしっかりとふやかすうちは喉に詰まらせる危険性は低いですが、ドライフードをそのまま与え始めるときには粒が大きすぎないか、かたすぎないかなどを確認してください。

急いで食べようとする子犬には早食い防止のボウルなどを活用しましょう。成長に合わせてボウルを置く台も食べやすい高さに調整していくことをおすすめします。

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食事中に邪魔をしない

子犬が食事をしているときはあまり声をかけたり触ったりしないようにしましょう。中には餌を取られると思って攻撃的になる子もいます。小さな子供がいるご家庭では特にお子様が愛犬の食事の邪魔をしないようご注意ください。

ドッグフードとおやつはしっかり区別する

パピー期にも子犬専用のおやつを与えて大丈夫ですが、与え過ぎには十分注意が必要です。ドッグフードをあまり食べないからといって代わりにおやつを与えるのはやめましょう。

おやつには成長に必要な栄養が十分に含まれていないので栄養不足になったり、カロリーの過剰摂取で肥満の原因になります。

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月齢に合った量・与え方で子犬の成長をサポート

子犬や老犬にドッグフードを与えるときに役立つふやかし方やパピー期の食事の注意点をご紹介してきましたが、いかがでしたか?成長期の子犬にとって栄養バランスのとれた食事を安全に与えることはとても重要です。

成長に合わせて適切なかたさや量のドッグフードを与え、健やかに成長していく様子を見守っていきましょう。