腸閉塞は様々な原因により腸管がつまってしまい、通過障害を起こす病気です。完全に詰まってしまっている場合は急激に症状が現れ、対応が遅れた場合には命の危険に関わることも。
予防できる原因であることが多く、早期に発見し適切な治療を受ければ完治する病気でもあります。予防法や症状を知り、愛犬を腸閉塞のリスクから守ってあげましょう。
目次
犬の腸閉塞とは？
腸閉塞は、何らかの原因で腸が完全にふさがれていたり、深刻な通過障害を起こしていたりする状態のことをいいます。
腸管がふさがる「機械的閉塞」と腸管が正常に機能しなくなる「機能的閉塞（麻痺性腸重積）」に分けられます。誤飲によって引き起こる腸閉塞は、若くて活発な犬に多いです。
腸閉塞の原因
腸閉塞には以下のように様々な原因が考えられます。
誤飲や便秘はどの犬種も注意が必要ですが、腸重積を起こしやすいジャーマンシェパードや腸にポリープができやすいミニチュアダックスフンドは特に腸閉塞に注意が必要です。
- ボタンやビニール、おもちゃなどの誤飲
- 腸がねじれてしまう病気（捻転）
- 腸重積
- 腸や腹腔にできる腫瘍やポリープ
- 嵌頓ヘルニア
- ひどい便秘
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腸閉塞の症状
腸閉塞を引き起こすと以下のような症状がみられます。
- 食欲不振
- 元気がない
- 口臭がきつくなる
- 嘔吐
- 便秘または下痢が続く
- お腹が膨れる
症状が悪化すると激しい腹痛を起こし、お腹を触られるのを極端に嫌がったり、背中を丸めるような姿勢をとったりします。
下痢や嘔吐が2〜3日続く場合、腸閉塞だけでなく、ほかの病気の可能性もあるので一度検査してもらうようにしてください。
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腸閉塞の治療法
腸にできる腫瘍が原因の場合は抗がん剤などを使用した化学療法を行うことがあります。また、麻痺による通過障害の場合も投薬などの内科的治療法が選択肢に。
一方、誤飲によって引き起こされる腸閉塞は手術による異物除去が必要となります。
治療費の目安
腸閉塞の治療費は約7〜15万円ほどとなることが多いようです。これには手術費用や入院費なども含まれます。
より高度な検査や施術が必要となる場合は30万円ほどかかることも。ペット保険で治療費の一部が負担されることも多いので、よく確認しておきましょう。
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腸閉塞の予防法
犬の腸閉塞は異物の誤飲によって引き起こされることが多いため、愛犬の誤飲を防ぐことが腸閉塞のリスクを減らすことになります。
特に子犬の時期は好奇心でなんでも口に入れようとする子が多いので、犬の身の回りに誤飲の危険性があるものを置かないようにしてください。
腸閉塞の手術で除去される異物には、ビニールの一部、マスク、子どものおもちゃ（ブロックなど）があるようです。飼い主さんの留守中などはケージに入れるなど対策をしましょう。
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異物誤飲が腸閉塞を引き起こすことが多い！
いかがでしたか？犬の腸閉塞は腸の腫瘍やポリープなどが原因となることもありますが、異物の誤飲によって腸菅がつまってしまうことが多いです。
家の中でも散歩中も愛犬が落ちているものを拾い食いしないよう注意しましょう。嘔吐や下痢、便秘などの症状が続く場合は早めに動物病院で検査してもらってください。
