犬は鳴き声やしっぽの動き、仕草などで飼い主さんに気持ちを伝えてきます。それぞれがどのような気持ちを表しているか知ってみたいと思いませんか?
ここでは仕草や行動から予想できる犬の気持ちについてまとめてご紹介します。ぜひ愛犬とのふれあいの参考にしてください。
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犬の気持ちは仕草や行動でわかる
犬は人間のように言葉は話せなくても仕草や行動で、一生懸命飼い主さんに何かを伝えてくることがあります。愛犬がキュンキュン鳴く、唸る、ため息をつくなどの行動をする理由を知っておくと、より親密になれるヒントになるかもしれませんね。
人間と同じ行動でも全く異なる気持ちで行っていることもあり、それらの意外な事実を知るのも面白いでしょう。気持ちを察して今よりさらに愛犬とのコミュニケーションを楽しみましょう。
犬の気持ちを徹底解説!〜鳴き声〜
言葉が話せない犬にとって鳴き声は、嬉しい気持ちやイライラしている気持ちを表現するのに大切なものです。可愛らしくキュンキュン鳴くこともあれば、今にも噛みつきそうな勢いで唸ることも。
火事や不審者が近づいているときなど、愛犬がいつもとは違う鳴き声で知らせてくれることで危険を回避できることもあります。普段からよく鳴き声を聞いて愛犬の気持ちを読んであげましょう。
キュンキュン鳴くのは子犬のときによくみられますが、成長してからも甘えや要求の気持ちで鳴くことがあります。そのときは飼い主さんに近づいてきてしっぽをふりふりしていることが多いです。
留守番に慣れていない子は飼い主さんが見えなくなると寂しくてキュンキュン鳴くことも。また、雷や地震などで大きな音が鳴ったときにびっくりして不安や恐怖の気持ちでクンクン、キュンキュン鳴く可能性もあります。
ワンワン!と強めに繰り返す鳴き声は嬉しい気持ちのときと危険を察知しているときがあります。飼い主さんや他の犬と遊んでいるときに嬉しくてリズム良くワンワンと鳴く姿は微笑ましいですね。
家ではチャイムが鳴ったときや外から他の犬の鳴き声が聞こえたときなどに、警戒するように低めの声でワンワンと連続して吠えます。飼い主さんに向かって激しく吠える場合は強い要求の気持ちがあると考えられるでしょう。
要求に応じたら毎回鳴くようになるから、吠えるからといっておやつを与えてはダメだよ!
犬の鳴き声で特に注意しておきたいのがウゥーっと低い声で唸るときです。唸るのは恐怖や警戒の気持ちが強いときで、怒っているぞ!とアピールしていることが多いと考えられます。
知らない人が家に入ってきたり、触ろうとしてきたりしたときに唸ることで警戒心を表す子もいるでしょう。また、縄張り意識の強い子はお気に入りのおもちゃを取られそうになって唸ることもあります。
食事中なども邪魔しないよう注意してください。もう一つ気にしていてほしいのが、怪我や病気の痛みを訴えるために唸る場合もあるということです。シニア犬によくみられるので、繰り返し唸るときはどこか異常がないか確認してください。
犬を飼っているとワォーン!と響く鳴き声で遠吠えするのを聞くこともあるでしょう。遠吠えは犬の祖先である狼が仲間とのコミュニケーションで使うもので、現代の犬も他の犬が遠吠えしているのにつられて鳴くことがあります。
救急車やパトカーのサイレンの音に反応するのは犬の遠吠えに周波数が近いからだとか。遠吠えで飼い主さんに気持ちを伝えていることは少ないですが、夜間や留守中の遠吠えは不安や寂しい気持ちを表している可能性があります。
悲鳴をあげるようにキャン!と高い鳴き声を出すのは、痛みを感じたときが多いです。尖ったものを踏んだときや他の犬に噛まれたときなどに「痛い!」と声が出ます。
不安や恐怖の気持ちから飼い主さんに助けを求めるためにキャン!と鳴くこともあります。体のある部分を触ったときにキャン!と鳴く場合は怪我をしている可能性が高いので動物病院に連れていってください。
犬が夜泣きする理由や飼い主さんが取るべき行動を解説!犬の気持ちを徹底解説!〜目線〜
愛犬がうるうるとした目で見つめてきてキュンとしたり、目をそらされてがっかりしたりしたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。目線から愛犬の気持ちを予想してみてください。
上目遣いで見てくるのは飼い主さんに何かを伝えたい気持ちが強いときです。ご飯の時間が近くなったら「早くご飯がほしい!」、おもちゃを持ってきたなら「一緒に遊んでほしい!」と伝えているのでしょう。
伏せをした状態で上目遣いで見てくるときは、あまり構ってほしくない、動きたくないという気持ちを伝えていると考えられます。
顔や目線が落ち着かずキョロキョロと周りを見るのは、不安な気持ちや周囲への興味を表しています。周りの音や匂いに反応して、興味をひかれていたり不安を感じていたり。
しっぽを下げてキョロキョロしている場合は何かに怯えている可能性が高いので、その原因をみつけて不安を取り除いてあげてください。
愛犬の目をじっと見ると目をそらされるという経験をしたことがある飼い主さんは多いかもしれません。これは自分より飼い主さんの方が立場が上だと感じている証拠です。
他の犬と目を合わせない場合、敵意がないことをアピールしています。動物病院へ行くときやお風呂に入るときなど、苦手なことに対して必死に目をそらす子も多いです。
犬の気持ちを徹底解説!〜行動〜
犬のいつもとは違った行動や何度も繰り返す行動も、どのような気持ちからくるのか気になりますよね。困った行動の理由も知って、対策を考えましょう。
愛犬がどこに行くにも飼い主さんについてくる場合、寂しさや不安な気持ちが大きく、分離不安症になっている可能性もあります。こうなってしまうと留守番も難しくなるので、子犬の頃から飼い主さんと離れる時間を作ることが大切です。
犬も人間と同じように眠いときにあくびをします。ただ、眠そうでないときにするあくびはストレス軽減のためです。飼い主さんに怒られているときにあくびをするのは決して集中していないわけではなく「落ち着いて!」と伝えています。
あくびをしたり、相手から顔を背けたりして自分や相手を落ち着かせようとする仕草のことを「カーミングシグナル」と呼ぶこともあります。
散歩中に芝生や土の地面に体を擦りつける行動に困っているという飼い主さんもいるかもしれません。これは地面の匂いが好きで体につけたい場合と自分自身の匂いを消したい場合があります。
シャンプーしたあとにするのは、きっとその匂いが気に食わなかったのでしょう。散歩が大好きでリラックスした気持ちで体をすりすりしていることもあります。擦りつけそうになったらリードを引いて飼い主さんに意識を持たせるようにしてください。
すりすりはやめられないからその場所を避けて散歩してね!
元気に散歩に出かけたのに急に歩かなくなって、中には寝そべって動かなくなる子もいます。これはその場所に恐怖や過去のトラウマがある場合、何かを踏んで足が痛い場合、単に疲れている場合など理由は様々。
ハーネスやリードがずれて違和感を感じて止まることもあります。散歩コースを変えてみたり、シニア犬の場合は疲れていることが多いので休憩を挟んであげたりしてください。
足を怪我しているなど歩けないとき以外に抱っこして帰るのはやめてね!
愛犬が飼い主さんのところにおもちゃを持ってくるのは、遊びたい・構ってほしいという気持ちの表れです。おもちゃを投げてもらうのを待っていることもあれば、自分のおもちゃを自慢しているだけのことも。
一番お気に入りのおもちゃを飼い主さんにくれる場合、「あなたのことが大好きだからプレゼント!」という気持ちです。とても可愛らしい行動ですね。
仰向けになってお腹を見せる仕草は、心を許していてリラックスしていることを表しています。無防備な状態を見せられるほど飼い主さんを信頼しており、お腹を撫でてほしいとアピールしていることも多いです。
夏には暑くて仰向けになっていることもあります。リラックスしているようであれば邪魔せず、ゆっくりさせてあげましょう。
犬が手や顔を舐めてくるときは飼い主さんへの愛情表現や構ってほしい気持ちなどが考えられます。料理のあとなどに手に食べ物の匂いがついていて、気になって舐めることもあるかもしれません。
犬の気持ちを徹底解説!〜耳〜
犬の耳は犬種によっては動きが見にくいですが、耳のつけ根あたりを見ると動いているのがわかります。目線や鳴き声、しっぽと合わせて耳の動きにも注目してみましょう。
犬が耳をピンと立てて正面に向けているときは、前方に興味のあるものがあるときです。音からの情報だけでなく、前方に猫や鳩を発見したときなども耳を前に向けて音を聞こうとします。
耳を立てて横や後ろに向けているときは、そちらから音がした場合で不安や警戒の気持ちを表していることが多いです。顔の向きは変えずに耳を動かして慎重に音を聞いています。
犬が耳をペタンと後ろに倒すのは、嬉しい気持ちや撫でてほしい気持ちを伝えています。このときは表情が穏やかでしっぽも振っていることが多いです。一生懸命喜びや愛を伝えてくれる愛犬に、撫でて応えてあげてください。
犬の気持ちを徹底解説!〜しっぽ〜
犬のしっぽには体のバランスを取ったり、防寒のために使ったりとたくさんの役割があります。気持ちを表すこともしっぽの重要な役割です。普段から愛犬のしっぽの動きをみて変化に気付いてあげましょう。
犬がしっぽを高くあげて振るのは興奮しているときです。特に大喜びしているときは振るススピードが早くなり、心配になるほどブンブンと左右に激しく振ります。
もししっぽを小刻みにふっていたり、一度あげたしっぽをゆっくり曲げたりする場合はあまり好意的でないこともあるので注意が必要です。
しっぽを低い位置で振っているときは、不安や恐怖の気持ちや警戒していることを表しています。むやみに近づくと攻撃的になる可能性もあるので要注意。興奮している犬に対してなだめるつもりでしっぽを下げてゆっくり振ることもあります。
しっぽをあげてもないし下げてもいない場合、攻撃心はないものの少し警戒している状態です。長時間となるとストレスになるので、警戒している対象のものから離してあげてください。
しっぽを後ろ足の間に入れている状態は、とても怖いという気持ちを表しています。花火などの大きな音がしたときや動物病院へ行ったときなどにみられることが多いです。攻撃的な犬に対しては「降参!もうやめよう!」と伝えていることも。
犬の気持ちを徹底解説!〜意外な事実〜
犬がため息をつくことや噛んだ後に舐めてくるのには意外な理由があります。人間の感覚で考えて勘違いしないよう、以下の事実もぜひ知っておいてください。
噛んだ後に舐めるのは良くない意味も?
普段は温厚で噛むことのない犬でも、食事の邪魔をされたりおもちゃを取られそうになったりしたときに飼い主さんを噛むことがあるかもしれません。
噛んだあとすぐに舐めてくると反省して気遣っているように感じられますが、実は違います。「次にしたらまた噛むから気をつけてね!」と忠告の意味で舐めていることが可能性が高いです。
犬の噛み癖はどう直す?原因や対処法を知って危険を回避ため息は満足している時にする
人間はストレスを感じたり、落ち込むことがあったりしたときにため息をつきますね。犬も人間のように深いため息をつくことがありますが、多くは満足してリラックスしているためです。
このことを知っていると、愛犬が眠りに落ちる前などに深いため息をついている姿になんだか癒されますね。
うんちの前にくるくる回るのは習性
犬がうんちをする前にくるくると回るのは野生のときの習性が残っているからといわれています。場所が気にくわないのではなく、周囲に敵がいないか確認しているんだとか。
体を南北に向けてうんちをするため、方位を探して回っているという説もあるよ!
添い寝の位置でわかること
愛犬が隣で寝てくれると、とても嬉しいと感じる飼い主さんもいるかもしれません。愛犬の添い寝の位置で飼い主さんのことをどうみているかがわかるといわれています。
足元に近いほど飼い主さんのことを上の立場だと考えているとか。しかし、例外もあるので言うことをきちんと聞くかと合わせて判断するといいでしょう。
- 足元:信頼できるリーダー
- お腹あたり:仲間
- 顔の近く:弟分・妹分
犬の気持ちを読むヒントはたくさん!
いかがでしたか?犬の気持ちは、鳴き声、目線、行動など様々な動きから予想することができます。嬉しい気持ちを表しているときは一緒に楽しみ、不安や恐怖の気持ちをアピールしているときは、その原因を取り除いてあげてください。ちょっとした異変にも気付けるよう、普段から愛犬の癖などをよく観察しておきましょう。
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